ロダン・カーズ、F1参戦申請も承認ならず「女性ドライバーを乗せる計画だった」

 

 ニュージーランドの自動車メーカー、ロダン・カーズは、F1参戦を希望し、申請を行ったものの、FIAから参戦計画に対する承認を得られなかったと発表した。ロダンは、F1に参戦する場合には、女性ドライバーをラインアップに加える予定であり、3度のWシリーズチャンピオンであるジェイミー・チャドウィックが有力な候補だったことも明かした。

 今年、ロダン・カーズの創業者デビッド・ディッカーは、FIA F2やFIA F3などに参戦するイギリスのカーリンの大株主となり、ロダン・カーリン・チームの会長に就任した。さらにロダン・カーズは、FIAが2025年以降の新規F1チームを募集するプロセスである、『関心表明』を行った。この手続きを行ったのは、ロダンの他、アンドレッティ・グローバル、ハイテック、アジアのスタートアップチームであるLKYSUNZ(ラッキー・サンズ)の4チームだったと考えられている。FIAは審査結果を発表していないが、承認を得たのはアンドレッティ・グローバルのみであるとの報道がなされていた。

 ロダンは、9月28日、F1新規参入に関する申請が認められなかったことを正式に明らかにした。

「ロダン・カーズは、名誉あるF1世界選手権への参戦を目指し、最近のFIAプロセスに参加した。残念ながら、我々の入札は成功しなかった」と声明には記されている。

「我々のこの声明における目的は、FIAを批判したり、その決定の再考を求めることではないと強調したい」

「我々は結果を全面的に尊重し、受け入れる。我々の唯一の目的は、公益のために、F1コミュニティに知らせ、情報を公開することだ」

 ロダンは、ニュージーランドのファクトリーでF1カーを製造する計画を立てていたと明かした。パワーユニット(PU)については、フェラーリとの提携について話し合いの機会を持ったと述べている。そして、ドライバーに関しては、ラインアップに女性ドライバーを含めることを決めていたという。

ウイリアムズ・ドライバー・アカデミーに残留するジェイミー・チャドウィック
ウイリアムズ・ドライバー・アカデミーに所属するジェイミー・チャドウィック

「我々は、女性ドライバーのためのシートをひとつ確保することを約束していた」とロダンの声明には記されている。

「リアム・ローソン、ジェイミー・チャドウィク、ルイス・シャープのテストをニュージーランドの我々の施設において行った。マシンは、F3カーと我々のロダンFZedという、GP2/F2マシンよりも若干速いマシンを使用した。ジェイミーは非常に優れたパフォーマンスを発揮した。彼女が起用可能な状況であるなら、我々はためらうことなく彼女をシートに座らせるだろう」

 ロダンはカーリンを所有していることから、ジュニアカテゴリーにおいて若い才能を育成する能力もあると強調している。

 資金については、F1運営に関する多額の資金援助が、オーナーからなされる予定だったということだ。

 ロダンはまた、アンドレッティは今回のプロセスを無事に通過し、次の段階に進む見込みであると示唆した。

「我々は、FIAのプロセスに参加できたこの機会に感謝し、アンドレッティの入札が成功することを祈る」とロダンの声明には記されている。

「ロダン・カーズは、今後もモータースポーツの限界を押し上げることに取り組み、レースの世界で卓越性を追求し続ける」

『ロダン・カーズ』の創業者デビッド・ディッカー
『ロダン・カーズ』の創業者デビッド・ディッカー

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