ホンダ・レーシング、MotoGPプロジェクト率いる上層部に人事異動。新たな開発室室長に佐藤辰が就任

 

 ホンダのレース活動を所管するHRC(ホンダ・レーシング)は、組織上層部で人事変更を行なうことが分かった。 10月1日付けで、これまでHRC開発室室長を務めてきた国分信一はホンダ本体(つまり本田技研工業)へ異動。その後任には、ホンダ・RC213Vの開発責任者などを務めてきた佐藤辰が就くことになる。 国分氏は第13戦インドGPの段階で現場に姿を表しておらず、ホンダにとっての母国戦日本GPにもその姿が見せていない。そのため彼は異動になったのではないかと言われていたが、ホンダは10月1日付けで異動となったことを認めた。なおこの異動により国分氏は、ホンダの二輪開発や二輪レース全体を俯瞰する立場にステップアップするという。 ホンダはMotoGPでここ数シーズン苦しい戦いに直面しており、2023年シーズンも上位争いには全くと言えるほど絡めていない。そしてエースライダーのマルク・マルケスは一向に改善が進まないホンダを離れることを検討しているとも言われていて、ドゥカティ陣営のグレシーニへ移籍する可能性が高いとも考えられている。 こうしたホンダ側の組織上層部の人事変更が、マルケスの決断に影響を及ぼすかは不明だ。なおマルケスは以前、日本GPまでには自身の将来に関する決定を行なうと話していた。しかし日本GPが始まった後にマルケスは、今回のレースウィーク中に新たな発表はないと発言を訂正している。 …読み続ける

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