フェリペ・マッサの弁護団、2008年シーズンの調査進めるFIAとF1に”猶予”与える「誠実な調査なら、我々と同じ結論になるはず」
元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、FIAとFOM(フォーミュラワン・マネジメント)に対し、2008年シンガポールGPで起きたクラッシュゲート事件とその隠蔽について問いただす訴訟前書簡を送ったが、返答の期限を11月15日まで延長したようだ。 マッサは自身が惜しくもタイトル獲得を逃した2008年シーズンにシンガポールGPで起きた”クラッシュゲート”事件について、隠蔽が行なわれたことで自身のタイトル獲得に悪影響が及んだと考えており、今年4月ごろから法的手段を模索し始めた。 そのきっかけとなったのは、当時F1の権利関係を掌握していたF1の”ドン”であるバーニー・エクレストンが、ルノーが故意にクラッシュを引き起こしたクラッシュゲート事件について、早い段階で把握していたと『F1-Insider』サイトのインタビューで示唆したことだ。 もしその段階でエクレストンとFIAが対処に動き、不正が行なわれたシンガポールGPの結果が取り消されていれば、マッサがチャンピオンを獲得していたはずだったのだ。 マッサは包括的な弁護団を結成し、”数千万ユーロ”の損失と風評被害を被ったと主張。FIAとFOMに対し、訴訟前書簡を送付し問い合わせに適切な回答がなければ、イギリス高等法院に提訴すると主張した。 当初の回答期限は9月8日とされていたが、F1がサマーブレイク期間だったため10月12日まで期限が先延ばしされていた。 だがこの期限は再度変更されたようだ。彼の弁護団は現在、両団体から期限を11月15日までに変更するよう要求されたと認めた。「FIAとFOMは内部調査を終えており、期限を当初要求していた10月12日から11月15日まで延長するよう求めてきた」「我々はこの最終期限に合意した。なぜなら、もし”新政権”が本当に誠実にこの問題を調査しているのであれば、我々や世界中の多くの人々が抱いているのと同じ結論に達するに違いないからだ」「最近明らかになったスキャンダルとフェリペ・マッサが直面した不公平について、F1の新政権がどのような立場をとっているのかを知りたい」 先週末ブエノスアイレスで開催されたストックカー・シリーズでmotorsport.comの取材に応えたマッサは、当時所属していたフェラーリがこの問題で彼をサポートしてくれることを願っていると語った。「正直なところ、法的な面については書簡の中で訴えている。でも、フェラーリが僕の味方にならない理由がわからない」「僕たちはチャンピオンシップを失ったんだ。彼らは僕たちから、僕とフェラーリからチャンピオンシップを奪ったんだ。トト・ウルフ(メルセデス代表)が2021年について話しているのを聞くと、フェラーリも同じようにする必要があるはずだ」「フェラーリはチームとしての最善策のために戦う必要がある。今のところ、彼らは『よし、一緒にやろう』とは言っていない。彼らは何が起こるか様子を見ていると思う」 ウルフ代表は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が激しくドライバーズタイトルを争い、最終戦アブダビGPで物議を醸す形で終わった2021年シーズンを引き合いに出し、この問題を”興味深く”見守ると語ったが、マッサの挑戦が成功するとは考えていないという。「正直なところ、彼の言い分が通っているとは思わない」とウルフ代表は言う。「我々は競技規則にサインしているんだ。それは非常に明白で、我々はライセンスホルダーとしてそれにコミットしているんだ」「もし我々全員がそういうことをしたらスポーツは混乱してしまうだろう。特にチャンピオンシップ全体を見ると、勝つか負けるかに影響することがあまりにも多いので、正直なところ、その言い分が通るとは思わない」Additional …読み続ける
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