KTMでなぜブラッド・ビンダーだけが速いのか? ポル・エスパルガロは『適応力』が違いを生み出していると指摘
2023年のMotoGPはすでにドゥカティがコンストラクターズタイトル獲得を決め、残るチーム/ライダーズタイトルも彼らの獲得が揺るぎない状況にある。 そんなレースシーンをリードするドゥカティに対し、唯一最後まで食らいついてきたのがKTMのブラッド・ビンダーだ。今シーズン、彼は決勝レースでの優勝こそないものの、スプリントでの勝利や決勝での表彰台を積み重ねてドゥカティ勢3人につぐランキング4番手につけている。 もっともKTMにとって今年は簡単なシーズンとはなっていない。ビンダー以外のライダーは苦戦してしまっていて、チームメイトのジャック・ミラーがスペインGPで3位となったほかスプリントでの表彰台があるが、ビンダーからは100という大きなポイント差を付けられてしまっている。 サテライトチームのGASGASも同様だ。ただアウグスト・フェルナンデスはルーキーであること、ポル・エスパルガロも長く負傷欠場が続いていたこともあり、酌量の余地はあるだろう。 エスパルガロは今シーズンのビンダーのレベルの高さと、今季マシンの難しさを次のように語っている。「このバイクにはかなり苦戦してしまっている」「アウグストもレースでは苦戦しているようだし、ジャックもかなり苦しんでいる。ブラッドはなぜだか分からないけど、とてもレベルが高い。今の彼は仮にMotoGPでMoto2マシンに乗せても勝てると思えるくらいだ」「僕は暑いレースでは相当苦しんでいると思う。より肉体に負荷がかかるし、僕はまだ回復途上なんだ。そういった厳しいコンディションにまだ準備ができていないように感じている。でも特に、シーズンを通じて変化しているこのバイクを快適に感じられていない」「(タイGPなどの)硬いケーシングのタイヤでは、エッジグリップが失われてしまう。それではこのバイクを速く走らせられないんだ。エンジニアの言葉に従ってトライもするけど、本来そういう乗り方をするバイクだから、かなり苦戦してしまっている」 …読み続ける
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです