フェラーリ、メルセデスの復活を警戒しつつ……「まだ差は大きい。まるで”昨年の”フェラーリだ」

 

 2022年シーズン序盤から苦戦していたメルセデスは、F1スペインGPに様々なアップデートを持ち込み、今シーズン最も競争力のあるレースを展開した。
 ジョージ・ラッセルは3位表彰台、ルイス・ハミルトンは1周目の接触でほぼ最後尾まで後退しながらも、5位でフィニッシュした。
 メルセデスのトト・ウルフは、決勝ではメルセデスが最も速いレースカーであり、今年のタイトルを勝ち獲ることができるという確信を新たにしたと宣言している。
 しかしフェラーリのマッティア・ビノット代表は、メルセデスの競争力はレースの流れを踏まえて判断する必要があり、メルセデスはまだ2021年のフェラーリほどの速さだと語った。
「まず彼らには、クルマのスピードを改善し、リカバリーしたことについておめでとうと言いたい」
「だが予選では、彼らは(ポールを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレールに)コンマ7秒の差をつけられている。短いサーキットなのにね。レースでは、彼らはレッドブルから30秒以上の差でフィニッシュしている。シャルル(がリタイアせずにフィニッシュしていた)なら、40秒の差がついていたかもしれない」
「40秒というと、66周のレースで1周あたりコンマ6~7秒の差だ。その差は大きい。まるで昨年のフェラーリのようだ」
 ビノットはメルセデスの現状を過剰に心配してはいないものの、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はメルセデスのポテンシャルを警戒しているようだ。
 シーズン序盤、レッドブルは多くの信頼性トラブルに見舞われたものの、短期間でこれらを乗り越え、マックス・フェルスタッペンがポイントリーダーに立ち、コンストラクターズランキングでもレッドブルがフェラーリを逆転した。
 ホーナーは、メルセデスにも同じようなことをするチャンスがあると考えているのだ。レッドブルとフェラーリの逆転劇を振り返って、ホーナーは次のように語った。
「それは物事がいかに早く変化するかを示していると思う」
「オーストラリアGPの後、40ポイント差がついていたのに、その数レース後には6ポイントリードでモナコGPに臨む。F1では物事がいかに早く揺れ動き、変化するかが分かるだろう」
「だから、まだメルセデスを無視することはできない。残りポイント的に不可能になったわけではない。フェラーリはとても速いクルマを持っている。だから事態はすぐに変わっていくんだ」
 
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