中上貴晶がトップタイムで好発進。アプリリアのエスパルガロ変わらず好調|MotoGPイタリアFP1

 

 ムジェロ・サーキットでMotoGP第8戦イタリアGPが開幕。フリー走行1回目は、LCRホンダの中上貴晶がトップタイムを記録した。
 舞台となるムジェロは快晴に恵まれ、気温26℃、路面温度34℃のコンディションで、イタリアGP最初の走行が始まった。
 走り出しで大きなトラブルはなく、各ライダーが路面を確かめつつコースを周回。なお今戦はドゥカティテストライダーのミケーレ・ピッロ、アプリリアのテストライダーであるロレンソ・サヴァドーリがワイルドカード参戦している。
 序盤はそのピッロが引っ張る形でスタート。徐々にペースが上がっていくと、3戦連続表彰台獲得中のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が1分47秒161をマークし暫定トップに立ち、15分を消化した。
 アプリリアはサヴァドーリのマシンで新パーツのテストも実施。テールカウル後端にF1マシンで言う『T-ウイング』状のパーツを装着していた。効果の程が気になるところだ。
 
 その後はフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が約0.1秒タイムを縮めてトップタイムを更新。セッション折り返しとなるタイミングではアレックス・リンス(スズキ)がバニャイヤの0.001秒差に迫った。
 残り20分頃、ターン1に向けて横並びでエスパルガロとミゲル・オリベイラ(KTM)が進入し、アウト側にいたオリベイラが芝にタイヤを落としてしまった。2人はそのままコーナーを並走して譲らないなど、意地の張り合いのようなシーンでもあった。
 FP1後半には中上が1分47秒040をマークし、そこからは大きなタイム更新がないまま、セッションは終盤となった。
 最後に各ライダーがアタックに向かったが、中上はここで大きく自己ベストを更新。唯一の1分46秒台となる、1分46秒662をマークしてFP1トップタイムとなった。2番手はエスパルガロ、3番手はバニャイヤだ。
 なお中上はセッション終了後のスタート練習時にエンジンがストップしてしまう場面もあった。
 中上がトップタイムを記録している一方で、レプソル・ホンダのマルク・マルケスはこのセッション苦戦。1.2秒差の19番手でセッションを終えている。
 
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