ミラー、タイヤに苦しめられ34秒の大差14位「昨年は表彰台だったのに……ギャンブルが上手くいかなかった」

 

 ドゥカティのジャック・ミラーはMotoGP第9戦カタルニアGPを14位でフィニッシュ。苦しいレースとなったが、タイヤに苦しんだ理由が分からないと語っている。
 ミラーはレースウィークを通じて、タイヤの一貫性のなさに不満を口にしてきた。昨年はこのカタルニアで表彰台を獲得しているため、落差も大きいと言えるだろう。
 レース後、ミラーは「ああ、今週末はマジで最悪だった」と語り、更に次のように続けた。
「今週末を通しては、2本のまともなタイヤがあって、僕はスタートから最大限プッシュしようとしていた。でも正直に言って、タイヤの右サイドが最初から最後まで全く機能していなかった。特に終盤はストレートでも(タイヤが)スピンしてしまっていた」
「このハードタイヤに何が起きたかは分からない。でも最後は機能していなかった。パニガーレ(ドゥカティの市販バイク)でもできるラップタイムだったよ」
「つまり、普通じゃなかったんだ。今週末にこのタイヤで起きたことが何だったのかはわからないけど、大きな問題を抱えていた。あるタイヤから別のタイヤで、マシンが完全に異質なものに感じられて、でもまた(フィーリングが)戻ってくることがあるんだ」
「バイクの乗り方を忘れるようなことはないし、自分の乗り方も忘れない。このバイクは僕の知っているモノだからね」
「昨年、僕はここで表彰台に乗った。でも今年は(勝者から)30秒以上離れていて、1分40秒台も1度も記録していない鼻垂れだった」
「本当に分からないんだ。収集したデータを分析して、答えを見つけないといけない」
「レースはかなり暑かったから、ハードタイヤが機能してくれることを願ってギャンブルを張った。でも上手くいかなかったよ」
 ミラーはレース翌日のテストを経て、ハードタイヤは最悪の選択肢だったとも語った。
「彼ら(ミシュラン)とも話をしたけど、あまり特筆すべきことはない」
「このサーキットはタイヤ間の問題を大きくするんだ」
「彼らはそれを無くすために懸命に作業してくれているけど、ハードのコンパウンドは良い物じゃなかった。机上の理論では全てがよく見えたし、アドバイスでもハードに傾いていたんだけどね。適切な選択ではなかったよ」
 
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