サインツ、フェラーリはF1タイトルを争えると自信「Wリタイアから学び、繰り返さないようにすることが必要」

 

 フェラーリはF1第8戦アゼルバイジャンGPで今シーズン初めてのダブルリタイアを喫したが、少なくともドライバー側はパニックになっていない。シャルル・ルクレールとカルロス・サインツはふたりとも、アゼルバイジャンGPでフェラーリが味わった残念な結末に対して非常に冷静に反応した。

 ルクレールは優勝の可能性を失ったが、サインツの方ははるかに保守的な戦略をとっていた。チームは彼に第1スティントを非常に長く走らせ、レース終盤により新しいタイヤを用いてレッドブル勢を攻撃しようとしていたのだ。

 サインツはレースで最初にリタイアしたので、そのプランがどのようにうまくいくところだったかフェラーリが知ることはない。だがサインツには起きたことについて理解する時間があったので、フェラーリの1日がどう展開したかについて分析する際も非常に落ち着いていた。

「それは経験とプロセスの一部だ。正直なところ、今年僕たちはチームとして盤石だと思う。あちこちに障害があるが、チームとしてはとても素晴らしい仕事をしている。確かに僕たちは初のダブルリタイアをして、2台とも信頼性の問題があった。でもチームは優れた仕事をしていると思う。落ち着いて団結し、状況に応じて反応する必要があるだけだ。こうしたミスから学んでいるんだよ」

2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)にパワーユニットトラブル
2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)にパワーユニットトラブル

 サインツ自身の状況をさらに見てみると、彼は今年、トップ2チームのなかでポールポジションも優勝も獲得していない唯一のドライバーとなっている。サインツは「個人的にはとても苛立っているよ。あらゆる勢いをつかむのがとても難しいからね。繰り返しになるが、9周目にリタイアし、あとの40周や50周はマシンについて何も学べないというのは本当に苛立つことだ。でもそういうものなんだ」と認めた。

 レッドブルが5戦連続で優勝を飾っているなか、フェラーリは両タイトルを争えると今も考えているか尋ねられたサインツは、チームに自信を持っていることを示した。

「そうだね、僕たちはチャンピオンシップを争えるチームだと思う。僕たちが最近の世界王者たちや、レッドブルのような偉大なチームに対抗しているのは事実だ。それにレッドブルもバーレーンでダブルリタイアを喫しているよ。僕たちもここで同じことをしただけだ。22戦のシーズンでは、こうしたことが時々起きるということだ。そこから学んで繰り返さないようにする必要がある。レッドブルがおそらくは彼らの問題を解決したようにね。ここでのレースはタフだ。とても暑いし、バウンシングなどがあってマシンに対する要求がきついコースだ。一番簡単な場所でないことは確かだよ」

 フェラーリはあとどれだけの信頼性の問題を抱える余裕があるのか尋ねられたサインツは、冗談を交えつつ、問題をなくすことが目標だと述べた。

「それはレッドブルが、あとどれだけ問題を抱えているかによるね。レッドブルにあと5つ問題があるとしたら、僕たちにはあとふたつ余裕があるね。もちろん冗談だ。目標は問題をなくすことだよ。でもそれはすべてのチームが常に目指していることだ。問題というのは予期していない時に起きる。そうでなければ、僕たちはみな将来を予測できる魔法使いになれるよ。でもそれも僕たちの1年の一部なんだ。さっきも言ったように、問題は起きるものだ。僕たちが作り上げている素晴らしいチームと団結していれば、状況に応じて対応し、次からはより強くなると確信している」

カルロス・サインツ(フェラーリ)
2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです