アレックス・マルケス、LCRホンダ離脱が濃厚に。リンス加入に現実味

 

 2014年のMoto3王者、そして2019年のMoto2王者であり、現在はLCRホンダからMotoGPクラスに参戦しているアレックス・マルケス。彼は今季限りでチームを離れることが濃厚となった。
 マルケスは2020年にホルヘ・ロレンソの後任としてレプソル・ホンダから最高峰クラスデビューを果たすと、2位表彰台を2度記録。翌年からはLCRホンダに移籍。2年契約を交わしており、今季がその最終年となっている。
 今季のマルケスは、ホンダ勢が全体的に苦戦しているということもあるが、厳しい戦いが続いている。前半10戦を終えて最高位は7位で、ランキングは18番手だ。そんな中で既報の通り、スズキのアレックス・リンスがLCRホンダと交渉していることが明らかとなり、ドライバー市場におけるマルケスの地位は脅かされていた。
 LCRホンダを率いるルーチョ・チョッキネロはmotorsport.comのスペイン版に対して、マルケスの今季限りでの離脱をほのめかすように、次のようなコメントをしている。
「我々はアレックスが、彼のハードワークと献身に見合わない競争力のバイクに乗り続けることが日に日に難しくなっていると理解している」
「我々はアレックスと共に最後までベストを尽くし続けるが、良い結果を残すのは難しいと彼が感じた場合、彼のモチベーションを保つことは難しいだろう」
 マルケスがLCRホンダを離れることが濃厚となったことで、自動的にリンス加入の線もかなり現実味を帯びてきた。
 チョッキネロはリンスのマネージャーと交渉していることを認めており、今週末行なわれるサマーブレイク前最後のレースであるオランダGPでは結論を出したいとしている。
「リンスのエージェントとも話をしており、お互い色々な点で分かり合えた」
「今週末のアッセンでもう一度会って話をして、進展があればと思っている。今シーズンは長いので、サマーブレイク前には結論を出したいところだ」
 なお、リンスはこの件についてオランダGPを目前に控えたアッセンで話を聞かれ、現在いくつかの興味深い選択肢を検討していると共に、将来に関しては「安心できる」ポジションにあると語っていた。
 そしてマルケスに関しては、ドゥカティ陣営のグレシーニに移籍するという可能性が最も高いと思われる。今季既に3勝を挙げているエネア・バスティアニーニが、プラマックもしくはドゥカティ・ファクトリーチームに移籍すると見られるからだ。一部ではKTMのミゲル・オリベイラがドゥカティ陣営入りするのではという噂もあったが、それはマルケス加入によって立ち消えになりそうだ。
 オリベイラに残された選択肢は、サテライトチームであるテック3に戻ることを受け入れるか、RNFレーシングに移籍するか、といったところだろう。
 なおグレシーニでバスティアニーニのチームメイトとして走っているルーキーのファビオ・ディ・ジャンアントニオも、今週末には自身の将来が分かるだろうとコメントしているが、彼はチームに残留する可能性が高いと見られている。
 
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