ミルとオリベイラ、オランダGPスタート直前に接触……オリベイラはウイング損傷し走りに影響発生

 

 MotoGP第11戦オランダGPでジョアン・ミル(スズキ)は8位でフィニッシュ。彼はレースを振り返ると、スタート直前に起きたミゲル・オリベイラ(KTM)との接触の影響があったと語った。 
 オランダGPのスタート直前、グリッドへのサイティングラップでは、ライダー同士が接触する珍しいシーンが見られた。14番グリッドのミルがその位置につこうとする際、オリベイラがミルに接触したのだ。
 この接触で、オリベイラは片側のウイングを損傷。ただ両者ともレースは完走することができ、ミルは8位、オリベイラは9位でレースを終えている。
 ミルは当時、ホールショットデバイスを作動させるためにグリッドに向けてハードブレーキングをかけていた。そこにオリベイラの反応が間に合わなかったという形だ。
「今はフロントのホールショットデバイスを作動させることが必要になっているけど、僕らのバイクに装備されているものはかなりキツくブレーキを掛ける必要があるんだ」
「スタート位置を確認して、ブレーキをかけた。そうしたらオリベイラが僕にぶつかってしまったんだ。彼はウイングか何かを破損していたけど、僕のバイクは大丈夫だった。でも、かなり当たりが強かった」
「ぶつかったのを感じた時には、かなりの衝撃だったから『よし、ボックスへ戻ろう』と考えたほどだったよ」
 なおミルとの接触でマシンを損傷させてしまった側のオリベイラだが、レース中はマシンのバランスが乱れて安定性が減り、コーナリングも難しくなってしまっていたという。
「彼に引き寄せられたんだよ」と、オリベイラは接触について冗談めかして語った。
「つまり、予想していなかった動きだったということだ。彼はゆっくりとした動きで、そしてフロントブレーキを強くかけた。僕はそれを予想していなかったんだ。マーベリック(ビニャーレス/アプリリア)とジャック(ミラー/ドゥカティ)に右側を通らせていたこともあってね」
「僕は既にデバイスを作動させていたから、自分のスロットにつくのを待っていたんだ。でもその時彼がブレーキをかけて、僕はそれを避けることが出来なかった」
「それでブレーキのプロテクションが外れて、ウイングも壊れてしまった。その影響で高速コーナーでの安定性を失って、右コーナーは厳しいことになってしまった」
 
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