メルセデスF1、イギリスGP初日好調な走り出し「我々は一歩前進できたようだ」

 

 メルセデス勢はF1イギリスGPの初日、レッドブルとフェラーリのトップ2チームと接近したように見えた。
 FP1はウエットコンディションだったので参考になりにくかったとはいえ、FP2はルイス・ハミルトンがフェラーリのカルロス・サインツJr.に次ぐ2番手タイム。ロングランでも、フェラーリに匹敵するペースを披露した。
 これについてメルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、手応えを感じているようだ。
「我々は一歩前進できたように見える。金曜日には通常、トップから近いところにはいないからね」
 そうショブリンは初日の走行を終えて語った。
「フェラーリもレッドブルも、もう少し速さを増してくるだろうと思っている。しかし、ロングランでの作業も励みになった。非常に良い形で向上している。通常ロングランでは、速いチームとの差は0.5秒くらいある。場合によっては0.7〜0.8秒ほどの時もある。今回は、それだけの差があるようには見えなかった。おそらくこれは、サーキットの特性のせいだと思うし、我々のマシンに適している部分もあるだろう」
「もちろん、まだやるべきことはたくさんある。激しくバウンシングしているし、高速域では非常にトリッキーだ。しかしアップデートが正しい方向に押し上げてくれているようだ」
 シルバーストンにはマゴッツ〜べケッツ〜チャペルという有名な複合コーナーがあるが、ハミルトンはこのうちマゴッツをスムーズにクリアできていると、ショブリンは説明する。
「そこ(マゴッツ)はルイスが力強く、バランスがうまくいっているように見えたコーナーのひとつで、かなり落ち着いているように見えた。ただターン9(コプス)は少し苦労しているし、ターン15(ストウ)でもバウンシングしている。それは明日に向けてもう少しタイムを見つけようとすると、問題になる可能性がある部分だ」
 ただハミルトンはタイムシートの2番手となったものの、チームメイトのジョージ・ラッセルは8番手と後方に沈んだ。これについては、タイヤ選択の違いによるものだったとショブリンは語る。
「ジョージはハードタイヤを履いてセッションをスタートした。そこからソフトタイヤに履き替えると、2段階違うということになる。またルイスはコースインする際に、ジョージが見つけたモノを見ることができた。だからルイスは、アタックする前に1周多く走ったんだ。タイヤをうまく作動させるのは、少し難しいようだ」
「明日は、もう少し涼しくなるかもしれない。それは1周のパフォーマンスに関連している。このコースは、マシンに自信を持つことができれば、ラップライムを大きく縮めることができる」
 ただアタックラップが速いからといって、全てが安心できるわけではないとショブリンは語る。
「我々はレースの過程で全てのことを試してきた。そこで我々が学んだことは、予選に向けて大きな一歩を踏み出すということは、素晴らしいことではないということだと思う。それをミスした場合は、予選とレースを通じて、その問題を抱え続けることになるからね」
「我々は今回、かなりアグレッシブなやり方でスタートさせた。そしてもう少し速さを引き出すことができるかもしれない。ただ、我々は全てのことをやってきたが、金曜日への正しいアプローチはまだ完全には解決されていない」
 このアプローチに関する答えを見つけることができれば、今後に向けた自信に繋がるのではないかと尋ねられると、ショブリンは次のように続けた。
「マシンがうまく機能するサーキットがあると言っても、それが励みになるわけではない。ここ数戦のコースは、路面がかなりバンピーで、低速コーナーがあるサーキットだった。我々はなぜそこで苦労していたのかを理解した。理解し始めているのは、それだけではない」
「何が良いのか、何が悪いのかを理解しているからこそ、それを改善していくことができるんだ」
 
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