フェルスタッペン、危なげない走りでスプリント制す。角田裕毅は17番手|F1第11戦オーストリアGP
オーストリアのレッドブルリンクを舞台にF1第11戦オーストリアGPのスプリントレースが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が制した。
今季2度目のスプリント形式のレース週末となっているオーストリアGP。金曜日の予選セッションではフェルスタッペンがポールポジション、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2番手を獲得し、スプリントレースのフロントロウにふたりが並んだ。
3番手にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)。予選4番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)だったが、ペレスはQ2でのトラックリミット違反によるがタイム抹消が予選後に下されたことで13番手にグリッドを下げ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が繰り上がり4番手となった。
現地は初日から天気に恵まれ、土曜日のスプリントレースを前にした気温は21度、路面温度は34度というコンディション。ほとんどのマシンがミディアムタイヤを選択する中、後方ではウイリアムズ勢とアストンマーチン勢がソフトタイヤを履き、各車がダミーグリッドに並んだ。
各車が続々とフォーメーションラップに出る中、8番手のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はマシントラブルを抱え走り出せず。メカニックがピットへマシンを戻し、アロンソはスタートを迎える前にリタイアとなった。
フォーメーションラップでは更に、周冠宇(アルファロメオ)のマシンにもトラブルが発生。最終コーナーでパワーを失いマシンをコース上で止めたのだ。その後マシンは再び動き出したが、周はピットレーンからのスタートを余儀なくされ、フォーメーションラップはもう1周行なわれた。
アロンソと周を除き18台のマシンがグリッドに並び、1周減算で23周のスプリントレースが幕を開けた。
ポールスタートのフェルスタッペンがルクレールに牽制しつつターン1を首位で通過。サインツJr.はターン1で2番手に上がりフェルスタッペンに迫るもターン3で大きく膨らんだことでルクレールが順位を奪い返した。
後方では、スタートでジャンプアップを狙ったピエール・ガスリー(アルファタウリ)の左リヤタイヤとルイス・ハミルトン(メルセデス)の右フロントタイヤが接触。弾かれたガスリーは大きく順位を下げたものの、幸い大きなダメージはなかったようでレースを続けた。
首位フェルスタッペンは序盤から快調に飛ばし、レース6周目でルクレールに2秒以上の差をつけた。フェラーリ勢は2番手、3番手でチーム内バトルを展開し、ルクレールをサインツJr.が追いかけ回す形となった。
サインツJr.はターン3でルクレールのイン側を伺うもタイヤをロックさせ、仕留めきれず。これでタイヤを痛めたか、ルクレールとサインツJr.の差はそこから周回を重ねるごとに少しずつ開いていった。
レース10周目の時点で、トップ3の後ろ4番手にラッセル、5番手エステバン・オコン(アルピーヌ)。ペレスはハース2台を攻略し6番手に上がると、その3周後にはオコンを交わし、着実に順位を上げていった。
予選Q3でのクラッシュにより9番手からの追い上げとなっていたハミルトンは7番手ケビン・マグヌッセン、8番手ミック・シューマッハーのハース勢を攻略できないラップが続いたが、22周目にしてようやくマグヌッセンからDRS圏外へ離されたシューマッハーを攻略した。
首位に目を戻すと、フェルスタッペンは1周目からトップを譲ることなくファイナルラップへ。危なげない走りでトップチェッカーを受け、決勝レースに向けたポールポジションを維持。スプリントレース勝利で8ポイントを手にした。
日曜日の決勝レースのグリッドは、フェルスタッペンとルクレールがフロントロウ、2列目のサインツJr.とラッセルでトップ4は予選と変わらず。5番手には追い上げを見せたペレスが並ぶ。
6番手にオコン、7番手にマグヌッセン。ハミルトンが8番手でスプリントレースで最後の1ポイントを手にした。
ノーポイントとはなったもののシューマッハーが9番手、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が10番手となった。ただそのボッタスは、規定数を超えるパワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティで決勝レースは最後尾からのスタートとなる。
アルファタウリの角田裕毅は14番手からスタートで順位を下げると、その後もペースは上がっていかず、トラブルや接触によって後方に沈んでいたガスリーや周らに交わされ17番手フィニッシュとなった。
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