ラッセル、ペレスとの接触による5秒ペナルティに憤慨「僕はできる限りのことをした……ちょっと厳しいよ」
F1オーストリアGPの決勝レース1周目に、メルセデスのジョージ・ラッセルとレッドブルのセルジオ・ペレスが接触する事故が起きた。この接触によってペレスはコースアウトし、ラッセルもフロントウイングの左翼端板を破損してしまうことになった。そして審議の結果、この事故の責任があるとして、ラッセルの5秒のタイム加算ペナルティが科された。
ラッセルはこの裁定について、非常に厳しいものだと感じているようだ。
ラッセルは事故の後、フロントウイングを交換するためにピットイン。大きく順位を落とした。しかしそこから挽回し、最終的には4位でフィニッシュすることになった。一方のペレスは、しばらく走行を続けたものの、最終的には事故のダメージによりリタイアすることになった。
接触が起きた際の状況についてラッセルは、自分には行く場所がなかったとして、スチュワードの裁定は厳しかったのではないかと語る。
「僕はビデオを見直した。そして、それは厳しい裁定だったと思う」
ラッセルはそう語った。
「僕らは、スタート直後の争いの中にいた。そして、いたるところにクルマが走っていた。そんな中チェコ(ペレスの愛称)は、コーナーのアウト側から大胆に通ろうとしたんだ」
「彼は前にも同じようなことをやったことがある。最近では昨日(スプリント)でバルテリ(ボッタス/アルファロメオ)に対してそれをやった。バルテリは彼(ペレス)を避けるために、縁石の上に乗らなければいけなかった。まさに僕もそうなりそうだったんだ」
「でも僕の前にはカルロス(サインツJr./フェラーリ)がいたし、ブレーキングできるスペースも限られていた。操舵の範囲も限られていたんだ。そして結果的には、僕は行く場所を失ってしまった。チェコのレースを終わらせることになって残念だよ」
「でも彼のアウト側には、もっとスペースがあったと思う。そして僕は、できる限りのことをやった。彼がある特定のポイントにやってきた時、僕のマシンはすでに限界に達していたから、接触を避けられないことが分かったんだ」
「それは損得の問題なんだと思う。彼は昨年、ランドとも同じような状況になった。昨日はバルテリと接近していた。今日の僕との動きも、このふたつと同じような状況だったんだ」
一方のペレスは、ラッセルには十分にスペースを残していたと主張しており、接触の引き金となったのは、ラッセルが自らコントロールを失ったためだと考えている。
「僕は間違いなく前にいた。彼のマシンをコントロールできるかどうかはジョージ次第だ。でも結局僕らは接触してしまった」
そうペレスは語った。
「僕にできることは他には何もなかった。彼には十分なスペースを与えたと思う。僕は既にグラベルまですぐのところにいたし、ふたりがコーナーを抜けるのに十分なスペースがあることも確認した」
「ジョージのレベルの基準、そして彼の動きにはとても驚いている。でもとにかく、今日は明らかに大きなチャンスがあったから、非常に残念だった。チームにとっても、実に残念な結果となった」
なおこのレースで優勝したフェラーリのシャルル・ルクレールがランキング2番手に浮上。ペレスは3番手へとポジションを下げることになった。
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