あわや大惨事……サインツJr.、オーストリアGPでのマシン炎上への対処遅れを批判「全体の流れが遅かった」
F1オーストリアGPの決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2位を争っていたカルロス・サインツJr.(フェラーリ)にトラブルが発生した。停止したマシンからは火の手が上がったが、サインツJr.はその際にマーシャルの対応が遅かったと指摘している。
サインツJr.のマシンは全71周で行なわれた決勝レースの56周目に音を上げ、ターン4アウト側の退避エリアにマシンを止めた。
マシン後方からは白煙が上がり、その後炎上。マシンはみるみる炎に包まれていき、サインツJr.はコース脇のマーシャルに手を振って対応を呼びかけた。
ターン4の退避エリアは傾斜が大きく、サインツJr.は当初マシンがコースに向けて転がり落ちることを懸念し、マシンを残して飛び出すことに抵抗があったという。しかし火の手が激しくなったことから、マシンから脱出することを決めたという。
サインツJr.がブレーキから足を離した瞬間にマシンは後方に転がり始めたが、マーシャルが右前輪の後ろに車止めを投げ入れ、無事サインツJr.はマシンを降りることができた。
「ミラーでマシンが燃えているのが見えたから、確かに理想的かつ簡単な状況じゃなかったよ。でも同時に、僕はブレーキを踏み続けていたんだ」とサインツJr.は言う。
「それで(マシンから)飛び降りようとした途端、マシンが後ろに走り出したのが分かった。降りる時に、転がるマシンをそのままにしておきたくはなかったんだ」
「僕はマーシャルに来てもらうために助けを呼んで、動き出したマシンを止めるためタイヤに何か置いてもらおうとした。でも、全体的な流れが少し遅かったように思う」
「ある時点であまりに火が強かったから、ひとりで大至急飛び出さなきゃいけなくなった。最初のマーシャルが到着してマシンが止まったのは、丁度その時だったと思う」
マーシャルの対応の遅さは特に、迅速な対応で知られるAMRセーフティチームを持つインディカーシリーズの面々から批判を集めた。
直近の第9戦ミッドオハイオを制したスコット・マクログリン(チーム・ペンスキー)は、「カルロス・サインツJr.を助けるのに、どれだけ彼らが時間をかけたことか……インディカーのセーフティチームに感謝だ」とツイートした。
そのツイートを引用し、元F1ドライバーで今年のインディ500ウィナーであるマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、「マーシャルが来て助けるまで時間がかかったのは、本当に受け入れられないことだ。もっと悪い結果を招いていたかもしれない、とても恐ろしい状況だった」とコメントした。
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