「5歳に戻ったよう」ベッテル、マンセルの“レッド5”でのデモランに興奮。カーボンニュートラル燃料の重要性もアピール
アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは、F1イギリスGPの週末に、ナイジェル・マンセルが乗った1992年型ウイリアムズFW14Bでデモランを行った時のことを振り返り、「5歳に戻ったような気分だった」と話した。
ベッテルは約2年前にボナムスのオークションで、マンセルがタイトルを獲得した1992年のウイリアムズを入手した。アクティブサスペンションを備えた有名な“レッド5”の落札額は270万ポンド(約4億40000万円)にも上ったといわれている。
4度の世界チャンピオンであるベッテルはようやくこのウイリアムズをドライブするチャンスを得て、シェイクダウンセッションを経て、イギリスGPでのデモランに臨んだ。35歳の誕生日にあたる7月3日、イギリスGP決勝を前に、ベッテルはFW14Bで数周を走り、イギリスのファンを楽しませると同時に自分自身も楽しんだ。その様子をマンセルも見守っており、ふたりはFW14Bとともに記念撮影も行った。
「特別な経験だった。彼が来てくれて、走り終えるのを待っていてくれたしね」とと興奮したベッテルは語った。
「まるで5歳のころに戻ったかのような気分だったよ。音を含め、何もかもが僕を30年前に引き戻したんだ。カーボンニュートラルな燃料を使って感動を伝えようとしたこともよかったが、このことをより責任のある形で行えたことが、僕にとってはとても重要だった」
「ここでナイジェルがグランプリ優勝を飾ってから30年後だ。そのタイミングでこのアイデアを思いついたんだ。僕はまさに当時のそのマシンを持っている。でもただ資源を無駄に使うのではなく、より良いやり方があると考えた。だから僕たちが協力し、このチャンスを得たことをとても誇りに思っている。僕の誕生日でもあったんだけど、(決めた時には)そのことには気付いていなかった」
気候変動活動家でもあるベッテルは、ルノーエンジンを搭載したウイリアムズFW14Bを完全にサステナブルでカーボンニュートラルな燃料で走らせることにこだわった。この取り組みを、ベッテルは『Race Without a Trace』のスローガンのもとで行った。
このショーランは、F1自体の持続可能性に関する計画の良い宣伝にもなった。F1は2026年にカーボンニュートラルな燃料に切り替える予定だが、ベッテルは、その変更がもっと早く行われることを望んでいる。
「2026年の導入が予定されている」とベッテルは語った。
「早い時期に変更することに、全員が同意するのが簡単ではないと分かっている。でも、最終的には、早めることが正しい判断だと思う」
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです