メルセデス、勝利まではまだまだ遠い? フランスで今季ベストリザルトもウルフ代表「努力を続けているが、まだ差がある」
メルセデスF1のトト・ウルフ代表は、フェラーリとレッドブルに対して大きな差が残っており、勝利を争えるようになるまでにはまだ遠いと考えていると語った。
メルセデスは2022年シーズンのマシン開発でレッドブルとフェラーリの2強に後れをとってしまい、これまでの12戦で未勝利と、昨年まで8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得したきたチームとしては、芳しくない結果が続いている。
第12戦フランスGPはルイス・ハミルトンが2位、ジョージ・ラッセルが3位となり、今シーズン最高の結果と手にした。しかし彼らは、まだフェラーリやレッドブルとの差は大きいと考えているという。
ハミルトンは今回、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から約10秒遅れと、これまでよりも接近した位置でのフィニッシュだった。しかし彼らはフェルスタッペンがタイヤをマネジメントしていたこともあり、レッドブルとの実際のギャップは分からないとしているのだ。
トップ2チームとの間にある差について訊かれたウルフ代表は、次のように答えた。
「ハミルトンは最初のスティントでは5~6秒でギャップを維持することができていたと思う。しかし正直に言って、セカンドスティントでレースをしているとき、おそらくマックスは差をコントロールしていただろう」
「だから悲観的な考えでは、まだ追いつくにはかなりのラップタイムの差があるということになる」
フランスGPはメルセデスにとっても楽なものではなかった。当初はコース特性からして彼らがパフォーマンスを発揮しやすいサーキットだと見られ、優勝争いに加わる可能性もあるのではと考えられていた。
ウルフ代表はなぜ期待通りのパフォーマンスとはならなかったのか、その真相を究明することが、今後のレースの鍵になってくるだろうと語った。
「ラップを重ねるごとにデータを収集し、少しずつ理解を進めていると思う。我々としても、パズルの小さなピースをまとめているところなんだ」
「これは時には難しいプロセスにもなる」
なおウルフ代表は、フランスGPで示されたメルセデスW13の明確な欠点として、絶対的なペースが足りていないと語っている。
「単にひとつの問題ではない。我々はシングルラップのパフォーマンスを欠いてしまっており、スティント序盤の段階でのパフォーマンスが足りていない」
「理解すべきことが残っているんだ。それも特効薬にはなりえないが、いくつかのトピックスは我々のパフォーマンス向上につながるモノだ。今回の2位と3位という結果は良いリザルトだが、我々は勝利すべくたゆまぬ努力を続けている。だが、まだギャップが存在するんだ」
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