ウイリアムズF1、10月のアメリカGPで育成ドライバーのサージェントをFP1に起用。ラティフィのマシンをドライブ
ウイリアムズ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるローガン・サージェントは、今年10月にF1デビューを飾る予定だ。母国アメリカのテキサス州オースティンで開催されるアメリカGPで、金曜のフリー走行1回目を担当するのだ。サージェントはニコラス・ラティフィのFW44でFP1セッションを担当し、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでのウイリアムズの準備に力を貸すことになる。
今年のFIA F2選手権にカーリンから参戦しているサージェントは今年2度の優勝を果たしており、現在はドライバーズランキングでフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)とテオ・プルシェール(ARTグランプリ)についで3位につけている。
サージェントは、昨年12月にアブダビでウイリアムズとテストを行った経験がある。そのウイリアムズでのFP1参加について、次のように語った。
「オースティンで初めてのフリー走行を担当する機会が与えられたことに、本当に興奮している。アメリカGPでそのチャンスが与えられたことは、僕にとってこの上なく特別なことだ。僕がいい仕事をすると信じ、信頼を寄せてくれたウイリアムズに大きな感謝を伝えたい」
「僕の目標は新世代のマシンについて可能な限り多くを学ぶことだ。この経験を最大限に活用して楽しめるよう期待している」
ウイリアムズのスポーティングディレクターを務めるスベン・スミーツは次のように付け加えた。
「ローガンは今シーズンこれまでに、コース内外での実績を通じて、素晴らしいレベルの能力と成熟度を示してきた。彼はF2で優勝するほどのパフォーマンスを発揮するとともに、シミュレーター作業にも懸命に取り組んできた」
「こうした功績に対して、オースティンでのフリー走行セッションに参加するチャンスをもって彼に報いるのは正しいことだと感じている」
「彼がFW44のステアリングを握り、どれだけのパフォーマンスを発揮するか、また、オースティンでのチームのレース準備にどれだけのフィードバックを返してくれるのか見るのを楽しみにしている」
サージェントは、カーリンから参戦しているF2で現在のようなパフォーマンスを続ければ、2023年のF1ドライバー候補になれるのではないかとうわさされている。先週末、ウイリアムズのチーム代表であるヨースト・カピートは、サージェントを2023年のドライバー候補リストに加えることは、”うれしいながらも頭の痛いこと”だと認めたが、21歳のサージェントのF1昇格の可能性についてはまだ時期が早いとも警告している。
「たとえば、彼にはスーパーライセンスポイントが必要だ」とカピートは指摘した。「そのためにはチャンピオンシップをトップ5に入ってフィニッシュしなければならない。今のところは順調に見える」
「だがすぐに不振に陥ることは常にあり得る。だからシーズンが終わっていない以上、F2ドライバーについて早期に何かの決定を下すことはかなり難しいことだ。もちろん意志決定の一部ではある」
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