ザルコ、MotoGP初優勝はまたもお預け。クラッシュに驚きも「ドゥカティでの成長につながる」

 

 プラマックのヨハン・ザルコは、ポールポジションからMotoGPイギリスGPをスタート。初優勝を目指したが、転倒リタイアに終わった。
 ザルコはフリー走行を通じてレースペースが良く、レースでの有力候補のひとりだと考えられていた。予選では新たなコースレコードを樹立し、ポールポジションを獲得してみせた。
 今年でMotoGP6年目のザルコ。表彰台獲得15回、そのうち10回が2位と確かな実力を持っていながらあと一歩優勝に届いていないだけに、今回のレースは大きなチャンスだった。
 ホールショットを奪い、レース序盤をリードしたザルコだったが、5周目のターン8でフロントタイヤのグリップを失い、スリップダウンする形で転倒。その後、走行を再開したものの、9周目にリタイアを選んでいる。
 ザルコは、気温の上昇を考慮して選んだミディアムのフロントタイヤについて、グリップは少し劣るものの、最後まで走りきれると考えていたため、クラッシュには驚いたと明かした。
「今日はノーチャンスだった」
 ポールポジションを獲得した後、いつもよりチャンスがあると感じると語っていたザルコは、そうレースを振り返った。
「気温が高かったから、このミディアムのフロントタイヤを選んだ。このタイヤでペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)が勝っているから、これはいずれにせよいいタイヤだったんだ」
「でも僕としては、クラッシュの原因になったようだ。このタイヤはいつもグリップが少し低いんだ」
「ソフトタイヤで行って、良いペースでレースを終えられないんじゃないかと心配しすぎてしまった。というのも、全体的には(ミディアムタイヤで)良いペースをキープできると思っていたからだ」
「ミディアムタイヤについてはよく分かっていたし、自信もあった。最初の数周はかなり良かったんだ」
「でもターン8で起きたことにはびっくりした。言うまでもなくがっかりしている。優勝するために、すべてのことをやり遂げるのは大変なことなんだ」
「次戦オーストリアでまた好調であることを願っている。今週末、そしてレースで感じたフィーリングは、ドゥカティでの成長につながるし、僕が望んでいるようなフィーリングを得ることにつながるからだ」
「今回の収穫は、レース中に感じていたフィーリングと、時としてヒーローにも”ゼロ”にもなれるトリッキーなタイヤ選択について、より深く理解できたこと。それはとても難しいことなんだ」
 クラッシュの前、タイヤから何か前兆のようなモノは感じたかと訊かれたザルコは「少しあった」と答えた。
「でも周回を重ねれば、良くなると思っていたんだ。最初の2ラップはかなり速くて、3周目は少しペースが落ちた。でも感触は良かったし、自分のペースもつかめたんだ」
「フリー走行ではあのコーナーにもっと速く入っていけたのに、今回はそれができなかったから驚いているんだ」
 ザルコのMotoGP初優勝はお預けとなったものの、マシンのフィーリングが良かったことは、大きな励みになったと彼は繰り返した。
「良いスタートを切って、レースをリードすることが重要だったんだ。だからターン1でトップを維持できたことは驚きだった。誰も僕を攻撃してこなかったから、レースをリードすることができたんだ」
「まず思うのは、このチャンスを逃すのは悲しいということだ。でもそこに留まるわけにはいかないし、オーストリアにいくことを楽しみにしている」
 
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