レッドブル代表、黄金時代築いたベッテルに賛辞。引退判断には「F1以外に時間をかける時が来た」

 

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2010年から13年にかけて4度のワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルの引退について、彼の第2の人生の幸せを祈りつつも、適切なタイミングだったと語った。
 ベッテルは、2007年アメリカGPにBMWザウバーからロバート・クビサの負傷代役としてF1デビュー。その年の後半からトロロッソでF1レギュラー参戦を開始すると、翌2008年のイタリアGPで驚きの初優勝を果たした。
 これで2009年からレッドブルに昇格を果たしトップドライバーの仲間入りを果たすと、2010年から13年にかけて4度のワールドチャンピオンに輝いた。
 その後、パワーユニットが導入された2014年のシーズン終盤にフェラーリ移籍を決断。レッドブルと袂を分かつことになった。
 レッドブルを離れたベッテルだが、その後もホーナーを含めレッドブル陣営と良好な関係を保っているようだ。
「彼は我々のチームにとって喜ばしい存在だった」とホーナーは言う。
「一緒に素晴らしいことを達成した。彼が少年から青年に成長するのを見てきて思うのは、彼はとても強い信念を持っているということだ」
「彼のキャリアの後期には、彼が情熱を感じるもののために立ち上がる姿が見られたし、それを当然のようにやっている。そして彼は家族を大切にしている。彼はプライベートを大切にする人間だけど、最近彼がインスタグラマーになったことをとても嬉しく思っているよ!」
「F1でのキャリアが終わる一方で、彼は人生でやりたいことをたくさん持っているはずだ。そして、彼はきっとこの先も素晴らしいことをやっていくだろう。彼を見かけなくなるのは寂しいことだ。だがこのタイミングは、彼にとって正しいモノだと思う」
「中団を走り回る彼を見るのはいいことではないし、彼はそこにいるべきじゃない。そして、彼に『今こそF1以外のことに時間をかける時だ』と言う時が来たのだと思う」
 ホーナーは、改めてレッドブル在籍時のコース内外での献身についてベッテルに賛辞を贈った。
「セブについて際立ったことは、最初から彼が非常に集中力のある若者であり、彼の労働倫理は完全にドイツ的なものだったということだ」
「彼はよく働き、遅くまで働いた。素晴らしいユーモアのセンスも持っていたから、イギリスのチームに溶け込み、すぐにその文化を受け入れた」
「秘書のためにチョコレートを持ってきたり、ガレージで専門用語を覚えたり、ロンドンのスラングを使いこなすなど、ビジネスのあらゆる場面で人の心を惹きつけていた」
「当時、彼は非常に手強い存在だった。我々にとってF1での黄金時代だったと思う。強力なライバル、ビッグチームに相対して素晴らしい成功を収めた」
「あの時、彼は単に成功するだけでなく、記録を達成することに非常に集中していた。それは彼にとって大きな意味があったんだ」
 ホーナーは、タイトル4連覇を果たすなかでベッテルが大きく成長していったと振り返る。
「彼はどんどん良くなっていった。2009年当時は我々も彼も若いチームだったんだ。そして、いくつかのミスを犯した。10年、彼はその年の傑出したドライバーだった。信頼性がないことが多かったが、不利な状況からチャンピオンシップを勝ち獲った」
「11年も、彼は実績を積み上げた。12年は超タフな年だった。ヨーロッパを離れるまで、彼は1勝しかしていない。その後、最終戦ブラジルGPでフェルナンド(アロンソ/当時フェラーリ)と対決すべく、4連勝(シンガポール、日本、韓国、インド)を飾ったんだ」
「13年になると、彼は完全に支配し、9連勝を達成して、私から見ても彼の頂点となる年だった。彼はすべてをまとめていて、あの年は本当に傑出していた」
 
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