MotoGPオーストリアFP3|ザルコが絶好調トップタイム。エスパルガロ兄11番手でQ1スタートが決定

 

 レッドブルリンクで開催されているMotoGP第13戦オーストリアGP。2日目のフリー走行3回目は、プラマックのヨハン・ザルコがトップタイムをマークした。
 今週末のレッドブルリンクは不安定な天候が危ぶまれていたが、FP3はドライコンディションで迎えることができた。なお気温は18℃、路面温度は22℃というコンディションだ。
 各ライダーがセッションスタートとともに次々とコースインするなか、ルカ・マリーニ(VR46)がいきなりの転倒を喫してしまった。ただ大きな損傷はない様子だった。
 FP3はザルコが序盤からハイペースな走行で、初日の自己ベスト(兼総合ベストタイム)に迫る1分29秒942をマーク。なおザルコはウイングの付いた仕様のテールカウルを使用していた。その他にミゲル・オリベイラ(KTM)など多くのライダーが自己ベストを更新するなど、後の激しいタイムアタックを予感させる走りが続いた。
 新設されたシケインではロレンソ・サヴァドーリ(アプリリア)の転倒も発生。なおサヴァドーリも怪我などは避けられたようだ。またレミー・ガードナー(テック3)がターン9で速度の乗った状態で転倒。グラベルを転がったものの、こちらも怪我は無かった。
 セッションも折り返しを迎えようという頃、オリベイラは1分29秒843までFP3ベストタイムを更新。そこから立て続けにジョアン・ミル(スズキ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)とトップタイムが更新されていき、早くもアタック合戦の様相を呈してきた。
 残り15分の時点でトップタイムはミラーの1分29秒787。既に初日の総合ベストタイムを超えており、予選Q2への直接進出をかけた争いの激しさが伺えた。
 残り13分、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がシケイン出口でクラッシュ。再スタートはならず、スクーターで急いでピットへと戻った。一方でチームメイトのマーベリック・ビニャーレスは好調で、1分29秒692をマークして2番手に浮上している。
 いよいよ本格的なアタックが始まると、ミラーが1分29秒280を記録してトップに浮上。しかしすぐにファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が1分29秒268でそれを超えていった。
 ラストアタックに向かうライダー達だが、暫定トップのクアルタラロは更にダメ押しのアタックをまとめ上げ、1分29秒117までタイムを更新。このトップタイムが更新されるのは難しいかと思われたが、最後のアタックでザルコが1分28秒964をマーク。クアルタラロを上回ってFP3トップタイムとなった。2番手はクアルタラロ、3番手はミラーだ。
 日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、一時は上位に食い込み最後のアタックでもトップ10に入っていたが、最後はタイム更新の波に飲み込まれてしまい、12番手でセッションを終えた。
 エスパルガロはレッドブルリンクのリズムを掴めていないようで、最終的に11番手タイム。タイトル争いのライバルであるクアルタラロが上位でQ2直接進出となる中、予選はQ1からのスタートとなった。
 予選Q2への直接進出となる総合タイムトップ10はザルコ、クアルタラロ、ミラー、ホルヘ・マルティン(プラマック)、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)、アレックス・リンス(スズキ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、ビニャーレス、ミルという並びだ。
 
Read …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです