サッシャ・フェネストラズ、日産からの2023年フォーミュラE参戦が決定! 国内カテゴリー参戦継続は交渉中
2020年から日本でスーパーGT、スーパーフォーミュラを戦うフランス人サッシャ・フェネストラズの、2022〜23年のフォーミュラE第9シーズンへのフル参戦が決まった。
所属チームは日産。同チームにはシーズン8までセバスチャン・ブエミとマキシミリアン・ギュンターが所属していたが、ブエミは来季エンビジョン・レーシングへの移籍が決まっていた。
チームは来季に向けてラインアップの一新を決断。フェネストラズとノーマン・ナトを起用することを決めた。第9シーズンの開幕戦は2023年1月14日のメキシコ・シティ。現時点では18戦が予定されており、非常に忙しいシーズンになりそうだ。
フェネストラズは2019年末からジャガー・レーシングとの契約でフォーミュラEに携わっている。20年にはシミュレータを担当、21年は日本のレース活動が限定的であったためにリザーブドライバーとして登録され、多くのフォーミュラEレースに足を運んだ。また、去る8月14日に行なわれた第8シーズン最終戦ソウルePrixにもジャガーのリザーブとして帯同していたが、突然ドラゴン/ペンスキー・レーシングからアントニオ・ジョビナッツィの代役としての出場依頼があり、いきなりの初参戦。16位でゴールしている。
「レース当日の午前7時前に電話があって、ジョビナッツィが出走できないので代わりに乗ってくれということだった。ジョビナッツィのレーシングスーツは足がピチピチで窮屈だった。ヘルメットは小さくて僕の頭は入らなかった」(フェネストラズ)
しかし、2022〜23年のフォーミュラE参戦の話は、ジャガーではなく日産からだ。ニッサン・フランスからアプローチがあったのは今年の6月初め。ブエミの後継ドライバーとしてのポジションに興味は無いか、と打診があった。あればル・マンまでシミュレータをやりに来いということで、フェネストラズはル・マン24時間レースが行なわれる1週間前にル・マンの日産・e.ダムスに出掛けてシミュレータを走らせた。そしてその翌日パリに飛んでニッサン・グローバルモータースポーツ代表のトマソ・ヴォルペとミーティングを持った。
日産から契約の返事があったのはスーパーフォーミュラSUGO戦で勝利した直後。その時点でサッシャ・フェネストラズの2023年フォーミュラE参戦が決まった。「本当に急な話がドンドン進み、あっという間にフォーミュラE参戦が決まった。興奮の1週間だった」と、フェネストラズも驚きを隠せない。
フォーミュラE参戦が決まったフェネストラズだが、彼は日本でのレース参戦継続も希望している。特にスーパーGT参戦には強い希望を持っており、現在トムスと交渉中だ。トムスの谷本勲社長もフェネストラズの残留を望んでいるが、結論はまだ出ていない。トヨタはフェネストラズのフォーミュラE参戦を「トヨタで走ったドライバーのステップアップ」と喜んでいるが、フェネストラズのスーパーGT残留希望を聞き入れるかどうかは分からない。ただ、フォーミュラEを日産で走り、WECをトヨタで走ったセバスチャン・ブエミの前例があり、フェネストラズにもスーパーGTでトヨタ(トムス)残留の可能性は残されている。
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