メルセデス、ベルギーGPで小規模アップデート。ラッセル、ポーパシング再発懸念もパフォーマンスのためなら耐える

 

 メルセデスF1はサマーブレイク明けの初戦となる第14戦ベルギーGPでフロアにアップデートを投入。しかしドライバーのジョージ・ラッセルはポーパシングの再発という懸念を捨てきれていない。
 今シーズン、F1は大きく技術レギュレーションが変更され、各チームは多かれ少なかれポーパシングというマシンが上下動してしまう現象に悩まされた。中でもメルセデスは大きな影響を受けて苦戦してしまっていたが、夏休み前のレースでは改善が進みパフォーマンスを上げつつあった。
 サマーブレイク前最後のレースとなったハンガリーGPでは、ラッセルがポールポジションを獲得。ルイス・ハミルトンと共にダブル表彰台を持ち帰るなど、改善は明らかだった。
 メルセデスがポーパシングに対抗するために採ってきた策のひとつはダウンフォースの削減だった。しかし前述のようにポーパシング対策の目処がついたような状況の中、チームは再びパフォーマンスの追求に挑み始めた様子だ。
 今回のベルギーGPで、メルセデスは小規模ながらアップデートを持ち込んでいる。フロア端の荷重を減らし、ディフューザーへの空気の流れを改善してダウンフォースをより得ようという目論見となっている。
「その点(ポーパシング)では、僕らはかなりの進歩を遂げてきたと思う」と、ラッセルは言う。
「でもそれを解消するために、僕らはパフォーマンスの面ではかなりを諦めなくてはならなかったというのも分かっているつもりだ」
「僕らはまた、パフォーマンスを更に押し広げようとしているわけだ。でもそうなると、『またポーパシングが戻ってくるかもしれない』という懸念は、厳しく認識している」
「F1は競争の激しいスポーツで、僕らはそういうのは我慢するしかないのかなとも思う。そうするのが、最速のラップを刻むためにベストな妥協案なのかもしれないんだ。だからどう転ぶか見てみよう。でも(ポーパシングが)かなりサーキットによって変わってくるのも間違いないからね」
 なおメルセデスはフロア以外にも、ベルギーGPではフロントウイングのエンドプレートにも改良を施し、先端部の空気の流れを整えようとしている。
 ラッセルは初日のフリー走行1回目では4番手、フリー走行2回目では8番手タイムをマークして走行を終えている。
 
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