フェルスタッペンが母国で2年連続ポール獲得、フェラーリ勢を僅差で下す。角田は9番手【予選レポート/F1第15戦】
2022年F1第15戦オランダGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は9番手だった。
降水確率60%という予報が完全に外れ、オランダGPの2日目は快晴に恵まれた。現地時間午後3時からの18分間のQ1は、気温27度、路面温度39度という高温コンディションで始まった。
まずはウイリアムズ、アルファタウリ、アルファロメオ勢が出て行き、ハースの2台も続く。最初のアタックで角田がピエール・ガスリー(アルファタウリ)をしのいで6番手につけた。しかしトラックリミットを越えたとして、タイムを抹消されてしまう。上位勢ではフェラーリとレッドブルの4台が、早々にアタックを開始した。
ここからは目まぐるしく順位が入れ替わる展開となった。まずダニエル・リカルド(マクラーレン)が1分12秒490でトップに立つ。しかしフェルスタッペンが1分11秒317と、一気に1秒以上縮めてその座を奪った。フェラーリ勢はこのタイムを上回ることができず、サインツ2番手、ルクレール3番手。
すると遅れて出て行ったメルセデス2台がフェラーリをしのぎ、ジョージ・ラッセル2番手、ルイス・ハミルトンも3番手につけた。そしてフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が4番手、サインツは5番手。そして角田が、一気に6番手タイムを出した。周冠宇(アルファロメオ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ガスリー、エステバン・オコン(アルピーヌ)と続き、ルクレールは12番手まで後退した。トラックエボリューション(路面の改善代)が予想以上に大きく、中団グループのドライバーたちが次々に上位に食い込んだ形だ。
最終的にQ1トップはフェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手には角田がつけた。ただし角田は4セットしかない新品ソフトタイヤを、すでに3セット使ってしまった。ルクレールは2セット目で4番手。Q1落ちはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、リカルド、ケビン・マグヌッセン(ハース)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だった。
現地時間15時25分から始まったQ2は、開始直後1分でいきなり赤旗中断となった。地元ファンのオレンジの発煙筒がコース上に投げ込まれたためだった。アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)だけがすでに走り出していたが、すぐにピットに戻った。
6分後にセッション再開。再びアルボンが真っ先に出て行き、レッドブルの2台が続く。いずれもソフトのユーズドだ。フェルスタッペンがまずは1分10秒927のトップタイムを叩き出した。ニュータイヤのハミルトンが、コンマ1秒差で続く。ペレス3番手、そしてストロールが4番手。ラッセル5番手。ランド・ノリス(マクラーレン)が6番手。サインツ7番手、アロンソが8番手につけた。ユーズドでアタックしたガスリーと角田は、11、14番手に留まっている。
ユーズドで驚異的な1分10秒台を出したフェルスタッペン、早めにニュータイヤで走り終えたアルボンを除く13台が、このセッション最後のアタックに出て行った。Q1ほどではないが、クリアラップは取りにくい状況だ。アタックのタイミングがあとになればなるほどタイムの伸びが大きく、サインツがQ2トップ、2番手ラッセル、フェルスタッペンは3番手に踏みとどまった。4番手ルクレール、5番手ハミルトン、6番手ノリス、7番手セルジオ・ペレス(レッドブル)、8番手ストロール、9番手には今季4回目のQ3入りを果たしたミック・シューマッハー(ハース)、そして10番手に角田が入り、7月のフランスGP以来3戦ぶりのQ3進出を決めた。ちなみにストロールのQ3進出は、第5戦マイアミGP以来だ。
ガスリーは角田に0.084秒及ばず、11番手。これで角田はチームメイトに対しここまでの予選成績を6勝9敗とし、1勝21敗だった昨年より大きく改善している。オコン12番手、アロンソもアタックを終えたクルマに遮られ13番手。アルピーヌ勢はここで姿を消した。周、アルボンもQ2落ちを喫した。
Q3はフェルスタッペンが真っ先に出て行き、1分10秒515でまずは暫定ポールポジションにつけた。フェルスタッペンはこれがようやく2セット目のニュータイヤだ。しかしルクレールが0.059秒しのいで、フェルスタッペンを2番手に引きずり下ろした。3番手ハミルトン、4番手サインツ。いずれもニュータイヤのアタックだ。
5番手以下はユーズドで、ペレス、ラッセル、ノリス、角田、シューマッハーと並ぶ。ストロールはガレージに留まった。
残り時間3分を切るぎりぎりのタイミングまで各車は待ち続け、そこからルクレールを先頭に続々と出て行った。最後に出ていったのはラッセル、角田、ハミルトンの3台だった。ここで再び発煙筒がコース上に投げ込まれ黄旗が出されたが、マーシャルがすぐに回収して赤旗中断を回避した。
ルクレールは自身の暫定ポールタイムを更新したものの、セクター2でわずかにタイムロス。直後にフェルスタッペンがルクレールを0.021秒しのぐ1分10秒342で、今季4回目のポールポジションを獲得した。
3番手サインツ、4番手ハミルトン、5番手ペレス、6番手ラッセル、7番手ノリス、8番手シューマッハー、9番手角田、10番手ストロール。ペレスはアタック中にターン13でスピンし、これで黄旗が出され、後続のラッセル、角田、ハミルトンはアタックを中断せざるをえず、自己ベスト更新はならなかった。
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