簡単ではなかった母国グランプリ連勝。フェルスタッペン「いつも以上に懸命に働かなきゃいけなかった」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1オランダGPをポール・トゥ・ウインで制覇。これで今季10勝目、母国オランダGPも2年連続制覇……しかも4連勝でドライバーズランキングでのリードも109ポイントに拡大。まさに盤石の体制を築きつつある。
しかし今回の勝利は、楽なモノではなかった。しかもフェルスタッペンを苦しめたのは、今季の最大のライバルであるフェラーリではなく、メルセデスだった。
フェルスタッペンはソフトタイヤでスタートし、その後ミディアムタイヤに繋いだ。レースの距離を考えれば、2ストップ作戦であることは明らかだった。しかしメルセデス勢はミディアムタイヤでスタートし、ハードタイヤへと交換。1ストップで走り切ることを選択した。しかもフェルスタッペンとの差は小さく、そのまま何もなければフェルスタッペンが2度目のタイヤ交換を行なえばメルセデス勢が1-2体制を築き、そのまま逃げ切る公算も高まっていた。
しかしレース終盤にバーチャル・セーフティカーが出動したことが、フェルスタッペンにとって追い風となった。フェルスタッペンはピットストップのロスタイムを最小限にしてタイヤを交換。これでは敵わないとみたメルセデス勢も、1ストップで走り切ることを諦め、2回目のピットストップを行なった。事実上、ここで勝負あった。
「今日は非常に波乱に飛んだレースになった。単純なレースではなかったね」
フェルスタッペンはチームのプレスリリースにそう語った。
「適切な判断を下す必要があったけど、最終的には全てがうまくいった」
「メルセデスはハードタイヤで、僕らが予想していたよりも非常に速かった。僕らはハードとの相性があまりよくなかったから、とても難しい状況になった」
「でも僕らは全てをうまくマネジメントし、戦略に関しても適切な判断を下した。チームはサーキットでもファクトリーでも、とてもうまく機能したと思う」
前述の通り、オランダGPはフェルスタッペンにとって母国グランプリ。そんなレースで勝てることを誇りに思うとフェルスタッペンは語る。
「母国GPで優勝できるのは、いつも特別なことだ。今年はそのために、いつも以上に懸命に働かなければいけなかった。この観客の前で今年も勝てたのは、信じられないことだ」
「ここでは信じられないほどの応援を受ける。オランダ人であることを誇りに思うよ」
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