トヨタ勢受難の1戦。ヒョンデが表彰台独占し、ヌービルが勝利|WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
WRC(世界ラリー選手権)の第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャが開催され、ヒョンデのティエリー・ヌービルが優勝した。
アクロポリス・ラリー・ギリシャはラフグラベル中心のラリーとして開催され、長い伝統を持つ一戦だ。
イベントは大きく荒れた展開となり、まさにサバイバルといった様相。デイ3まで首位を走っていたセバスチャン・ローブ(Mスポーツ)が、オルタネーターの破損により無念のリタイアとなっている。
その他にも上位陣にアクシデント頻発し、首位は最終日を前にヌービルに交代となった。2番手にオットー・タナク、3番手にはダニ・ソルドと、ヒョンデ勢がトップ3を占めた状態だ。
ポイントランキング首位を走っているカッレ・ロバンペラ(トヨタ)はデイ3のSS9でコースオフした際に、マシンリヤにダメージを負ってしまい、修復が必要となり大きくタイムロス。総合19番手と優勝争いからは既に脱落した状態で最終日を迎えていた。
最終日デイ4はSS14、SS15、パワーステージのSS16で構成。パワーステージを残した段階で、ヌービルが約30秒差を築いて首位に立ち、2番手タナク、3番手ソルドと、ここでもヒョンデがトップ3の状況が続いていた。
パワーステージでこの差が覆ることはなく、しっかりとチェッカーに辿り着いたヌービルが優勝。2位はタナク、3位はソルドとなり、ヒョンデが表彰台を独占した。
トヨタ勢は、デイ3でエサペッカ・ラッピにSS12で燃料系トラブルが発生し後退。最終日を前に唯一4番手と上位を走っていたエルフィン・エバンスも、マシントラブルからリタイアとなってしまうなど、受難のイベントになった。最終的にロバンペラは15位、ラッピは20位でフィニッシュしている。
なおランキングでは、ロバンペラが207ポイントで変わらず首位をリード。ただ2番手のタナクは154ポイントとなり、ポイント差を縮めることに成功した。
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