ハースF1がベテランレースエンジニアを獲得。ハッキネンやライコネンを支えたマーク・スレードがマグヌッセン担当に
ハースF1のケビン・マグヌッセンの担当エンジニアが、次戦シンガポールGPから変更になる。マグヌッセンにとって2022年シーズンで3人目となるレースエンジニアとして、経験豊富なマーク・スレードが就任する。
マグヌッセンはレースエンジニアのエド・リーガンとともに2022年シーズンのスタートを切ったが、リーガンは今季限りでハースF1チームを去る。退職までバンベリーのチーム本社で仕事をするため、スパ・フランコルシャンとザントフォールトでは、ドミニク・ヘインズがレースエンジニアを務めていた。ヘインズは以前、ロマン・グロージャンやニキータ・マゼピンのレースエンジニアを務めていた人物で、スレードに引き継ぐまでの間、マグヌッセンを担当した。
マーク・スレードは、F1で最も経験豊富で尊敬を集めているエンジニアのひとりであり、多くのビッグネームたちと仕事をしてきている。イギリス出身のスレードは、1990年代にはマクラーレンに在籍していたミカ・ハッキネンのレースエンジニアとして、2回の世界タイトル獲得に貢献した。その後はマクラーレンでヘイキ・コバライネンとキミ・ライコネンのレースエンジニアも務めた。
またスレードはメルセデスにおいて、7度の世界チャンピオン獲得経験者であるミハエル・シューマッハーのレースエンジニアを担当したこともある。その後、スレードを気に入っていたライコネンが、2012年にロータスでF1復帰を果たす際に、同じチームに移るよう彼を説得。ロータスはその後ルノーとなり、現在ではアルピーヌとして活動、スレードは昨年末までは同チームに在籍していた。
現在スレードはハースへ移籍し、すでにバンベリーの本社で働いている。2016年にルノーに所属したマグヌッセンとのハースでの最初のレースは、次戦シンガポールGPになる予定だ。これ以降スレードはマグヌッセンの担当となるが、日本の入国ビザ取得ができなければ、続く鈴鹿でのレースには同行しない可能性がある。
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