パロウ、2023年もチップ・ガナッシからインディカー参戦へ。契約争ったマクラーレンにはローゼンクヴィストが残留
来季の契約を巡って係争へと発展していたことから、その去就に注目が集まっていたアレックス・パロウだが、2023年も現在のチップ・ガナッシ・レーシング・インディカー・チームに残留することが発表された。そして、パロウの契約を巡りチップ・ガナッシと争ったアロー・マクラーレンSPにはフェリックス・ローゼンクヴィストが残ることとなった。
7月にチップ・ガナッシは、パロウとの契約のオプションを1年延長。2023年シーズンも現在のチームからインディカーに参戦すると発表した。
しかしその直後マクラーレン・レーシング側がパロウの獲得を発表。両陣営の間で、パロウの契約を巡り法廷闘争が繰り広げられた。
一連の騒動の影響により、パロウの2023年のプランは2ヵ月に渡り”宙ぶらりん状態”だったが、9月14日(水)にパロウはチップ・ガナッシ残留を発表した。
「チップ・ガナッシ・レーシングと僕が合意に達し、来シーズンも再び10号車をドライブすることを発表できてワクワクしている。ビッグな2023年が楽しみだ!」
発表に際しパロウはそうツイートしている。
パロウのマクラーレン移籍の動きには、2021年のインディカー・シリーズ王者としてより良い契約を確保したいという思いと共に、F1プログラムへの参加が約束されていたということも分かっている。
マクラーレンF1チームは2023年シーズンをランド・ノリスとオスカー・ピアストリという布陣で臨むこととなっているが、パロウのマクラーレンでのF1テスト契約はチップ・ガナッシの承認を得た上で継続されるようだ。
実際、2023年へ向けた発表が行なわれた一方で、パロウはマクラーレンSP所属のパトリシオ・オワードと共にバルセロナで2021年型マシン(MCL35M)での旧型マシンテスト(TPC)に参加することが決まっている。
チップ・ガナッシの声明にもF1テストを許可する旨が記載されている。
「アレックス・パロウは、2023年のインディカー・シーズンもチップ・ガナッシ・レーシングの10号車に乗り続ける。この契約はインディカーへのコミットメントに直接干渉しない限り、彼に別カテゴリーのマシンをテストする機会を認めるモノだ」
こうしたチップ・ガナッシの対応についてパロウは次のようにコメントしている。
「チップ・ガナッシ・レーシングが、インディカーの仕事以外にF1テストを行なうことを許可してくれたことに感謝している」
「チップとマイク(チームのマネージングディレクター)、そしてチーム全体がこのプロセスを通して、チームと僕の個人的な目標の両方を支え、協力してくれることに感謝している」
パロウは2022年シーズン最終戦ラグナ・セカで、後続に30秒以上のギャップを築く圧勝。レース後にはチーム代表のガナッシと抱擁を交わすシーンもあり、冷え切っていた両者の関係が”雪解け”を迎えたことを表していた。
なお、チップ・ガナッシとマクラーレン・レーシングが、契約問題を巡りどのように和解に至ったかについては、現時点では明らかになっていない。
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