フェルスタッペン、同郷デ・フリーズのアルファタウリ加入の立役者?「問い合わせしてみるよう提案した」

 

 アルファタウリは10月8日、アルピーヌに移籍するピエール・ガスリーの後任として、2019年のF2王者であるニック・デ・フリーズがチームに加入することを発表した。
 デ・フリーズは、先月のイタリアGPでウイリアムズのアレクサンダー・アルボンの代役として急きょF1デビューを果たし、9位に入り2ポイントを獲得する活躍を見せた。
 当初はガスリーの後任としてインディカードライバーのコルトン・ハータのF1参戦を実現させようとしていたレッドブルだが、この活躍をきっかけにデ・フリーズとの交渉が加速。最終的に2023年の契約締結への道を切り開くことになった。
 フェルスタッペンは同じオランダ出身のデ・フリーズとイタリアGP後に食事をした際、その場で来年の選択肢について、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコに電話するよう、デ・フリーズにオススメしていたと明かした。
 デ・フリーズのアルファタウリ入りに何か影響を及ぼしたか訊くと、フェルスタッペンは次のようにmotorsport.comに話した。
「モンツァの翌日に食事をしたんだけど、彼に(マルコに)電話をかけてみたらどうかと話したんだ」
「彼に電話したのは正しいタイミングだった。ヘルムートは日曜日のレースから月曜日になっても興奮しているだろうしね。うまくいったし、僕はとてもうれしいよ」
 デ・フリーズはマクラーレンの育成ドライバーとしてジュニアカテゴリーをステップアップ。2019年にF2王者に輝いたが、F1のシートは見つけられなかった。翌年からメルセデスとの関係を深めフォーミュラEに参戦。メルセデスF1のリザーブドライバーを務めながら、2020-21シーズンのチャンピオンに輝いた。また、WEC(世界耐久選手権)でもその速さを発揮し、トヨタのリザーブドライバーを担っていた。
 今年5月にはインディカーへの転向も検討するなど、紆余曲折あったデ・フリーズのレースキャリアだが、千載一遇の好機をモノにして、F1参戦を実現してみせた。
 フェルスタッペンは、デ・フリーズが「長い間、それ(F1挑戦)を強く追い求めていた」と語り、ついにそのチャンスを手に入れたのは「信じれられないほど素晴らしいこと」だと語った。
 イタリアGPで9位に入ったことで、デ・フリーズがF1でレースをする資格があるかどうか、議論する必要はなくなり、マルコもデ・フリーズ獲得に前向きだっただろうとフェルスタッペンは感じている。
「ヘルムートは何かを気に入ると、他のチームがもう少し慎重なのに対し、大胆にマシンに乗せる人なんだ」とフェルスタッペンは語った。
「素晴らしいニュースだよ。僕たちは良い友達でもあるんだ」
 
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