フェラーリ、F1日本GPでのルクレール”5秒加算”ペナルティを受け入れるも、早々の決定に憤慨「1週間前のシンガポールでは、長い時間がかかったのに……」
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1日本GPの決勝レースで2番手でフィニッシュしたものの5秒加算ペナルティを受け、3位に降格した。フェラーリはこの裁定には抗議しないものの、裁定があまりにも早く下されたことに憤慨している。
F1日本GPの決勝レースを優勝したのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。ルクレールは2番手でチェッカーを受けたが、最終ラップのシケインをオーバーランしたことで5秒のタイム加算ペナルティを受け、レッドブルのセルジオ・ペレスが2位に繰り上がり、ルクレールは3位となった。
このレースは53周レースの28周しか走破できなかったが、レギュレーションにより各ドライバーにはフルポイントが与えられることとなったため、ルクレールが3位に降格したことにより、フェルスタッペンの2年連続でのドライバーズチャンピオンが決まった。
フェラーリは、ルクレールにタイム加算ペナルティが科されたことは受け入れるものの、裁定がレース後すぐに下されたことには不満を抱いている。
前戦シンガポールGPでは、優勝したペレスが、セーフティカーとの間隔を10車身以上に開けてしまったとして、審議の対象となっていたが、裁定が下るまでには非常に長い時間がかかった。しかし一転、今回のルクレールへの審議は、瞬時に出されたのだ。フェラーリが憤慨しているのはこの点だ。
「シンガポールでは裁定が下るまでに、非常に長い周回を要した。単純な決定を下すために、ドライバーから話を聞く必要があったのだ。でも今回は、数秒で裁定が下った」
フェラーリのマッティア・ビノット代表はレース後にそう語った。
「ほんの僅か数日……シンガポールとここ日本での行動の違いに、我々は驚いているんだ」
「5秒のペナルティは正しかったのか? あるいは間違っていたのか? 我々の見解では、彼はアドバンテージを得たわけではなかった。しかし、それはスチュワードが決定したことであり、我々はそれを受け入れる」
しかしビノット代表は、ルクレールに話を聞くことなく裁定を下したことについては「非常に苛立たしい」と語った。
「すぐに決断をするならば、シンガポールでは少なくとも5秒のタイム加算ペナルティがすぐに下されるべきだった」
そうビノットは言う。
「そうであれば、その時の状況を全く違う形で過ごすチャンスを得られたはずだ。勝利の可能性だってあったのだからね」
「だからこそ、今回のことは苛立たしく、がっかりした」
スチュワードは裁定の中で、ルクレールはシケインをオーバーランしたことでポジションを上げたわけではないものの、「永続的なアドバンテージを得たとみなした」と説明する。
さらにスチュワードは、サウジアラビアGPとマイアミGPでの周冠宇(アルファロメオ)の例を引き合いに出し、次のように説明した。
「今回の決定は、ディフェンス中にコースを外れて同じ位置に戻った動きを、”アドバンテージ”を得たとみなされると指摘したドライバーブリーフィングでのアドバイスを考慮に入れている」
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