マルティンがレコード更新ラップでポール獲得。マルケス復活印象付ける2番手|MotoGPオーストラリア予選
フィリップアイランドで3年ぶりの開催を迎えている、MotoGPオーストラリアGP。10月15日に予選が行なわれ、ホルヘ・マルティン(プラマック)がポールポジションを獲得した。
MotoGPクラスの予選時には、厚い雲が迫りつつあったが天候自体は保たれ、ドライコンディションでセッションがスタート。気温は16℃、路面温度は32℃だ。
予選組分けでは、ランキング上位勢は順当にQ2へ直接進出を決定。初日好調だったヨハン・ザルコ(プラマック)はFP3でタイムを縮められず、Q1スタートとなった。またスズキ勢のふたりもQ1スタートだ。
今回がオーストリアGPでの負傷からの復帰戦となっているジョアン・ミル(スズキ)は、Q1で病み上がりを感じさせない走りを披露。1分28秒661を記録し、暫定トップとした。
ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)、ザルコと続く中、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)が1分28秒647と僅かながら暫定トップを更新。これでポル・エスパルガロはQ2進出圏外へとはじき出された。
徐々に上空を雲が覆いつつある中、ザルコがQ1折り返しのタイミングでアタックをまとめ上げ、1分28秒498をマーク。暫定トップタイムを更新し、ミルもQ2進出圏外になるなど、僅差のタイムで激しい争いとなった。
前半でQ2圏外にはじき出されてしまったポル・エスパルガロとミルは、Q1後半のアタックに入ると負けじと自己ベストを更新。エスパルガロが1分28秒392でトップに立ち、ミルも2番手に続いて再びQ2進出圏内に舞い戻ってきた。
ポル・エスパルガロとミルはこのアタックの後ピットイン。早めにアタックを終えた。
これに対し、コース上ではザルコ、アレックス・リンス(スズキ)が最速ペース。ザルコはこのアタックで1分28秒132と大きくタイムを縮め、暫定トップタイムに。ザルコの後方を走ったリンスも2番手に食い込み、Q2進出圏内に入った。
バスティアニーニのアタックがQ1最後となったが、彼は2番手のリンスから0.038秒差とわずかに届かない3番手止まり。これでQ2にはザルコとリンスが進むことになった。
Q2開始前までに徐々に風が強まりつつあり、路面温度はQ1開始時よりも2℃ほど下がった状態だ。
タイトルを争うポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ランキング2番手のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、同3番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)の他、FP3ではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が最速をマークしており、彼の本格的な復活も注目された。
1回目の計測からライダー達は攻めた走りで、特にマルティンはQ1トップのザルコがマークしたタイムも超える1分28秒112をマーク。他のライダーも次々とそれを超えるペースを示しており、Q2では1分27秒台、レコードタイム(2017ホルヘ・ロレンソ/1分27秒899)更新も予想された。
バニャイヤは1分28秒054をマークし、暫定トップタイムを更新。27秒台は目の前に迫っていた。マルケスも最速ペースを記録しつつあったが、途中フロントを失い転倒しかけるシーンがあり、アタックは中断。早めにピットに戻り後半のアタックへ備えた。
Q2後半は、暫定トップのバニャイヤがコースに向かうと多くのライダーがそれに追従。マルケスもタイミングを合わせてコースに入った。
”バニャイヤ集団”のタイムがあまり伸びない中、他の位置でアタックに入っていたザルコ、マルティン、アレイシ・エスパルガロがバニャイヤ超えのタイムをマーク。
そしてマルティンが1分27秒767と、コースレコード更新のタイムで暫定トップとなった。2番手に並んだアレイシ・エスパルガロも1分27秒台をマークした。
バニャイヤらも次のアタックでは本領を発揮。マルケスが0.013秒差の2番手、バニャイヤが3番手に食い込むタイムを記録してくるなど、タイムシートは目まぐるしく入れ替わっていった。
結局、マルティンを上回る者はおらずポールポジションを獲得。2番手にマルケスが並び復活を更に印象付け、バニャイヤが3番手でタイトル争いに向けた好位置を確保した。
なお4番手にはアレイシ・エスパルガロ、5番手にはクアルタラロと、ランキングのトップ3が2列目までに詰めている。なお母国戦のジャック・ミラー(ドゥカティ)は8番手だ。
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