F1でも後方確認用ビデオカメラ&モニター導入へ? 解決しなければいけないいくつかの”ハードル”
現在のF1マシンには、後方を確認するためのリヤビューミラーの設置が義務付けられている。そしてそのサイズも、ドライバーが後方をしっかりと視認できるように、レギュレーションによって高さ50mm、幅150mm以上にしなければならないと義務付けられている。
ただマシンの空力を考えた場合、ミラーの存在はある意味邪魔と言ってもいい。そのためデザイナーたちは、気流をできるだけ妨げないよう、ミラーの形状を工夫し続けてきた。最近では、ミラーのケースを使って、後方に向かう気流をコントロールしようという動きも盛んである。
しかし後方をミラーで確認するというのは、ある意味古風とも言えるだろう。F1のような最先端を行くハイテクマシンが未だにミラーを備えているというのは、驚くべきことなのかもしれない。
F1は空力開発やパワーユニットもさることながら、超高精度のGPSやオンボードカメラ、高速デジタル処理などを実用化している。そんな状況では、後方確認にも最先端技術が使われるのは、理に適っているように思える。
コクピットに備えられたスクリーンで後方を確認するというアイデアは、特に目新しいことではない。すでに他のカテゴリーでは使われているし、F1でも数年前に、ドライバーとFIAの間で議論された。
現在フェラーリのドライバーを務めるカルロス・サインツJr.は、2019年に次のように語っていた。
「僕らは単純なミラーの代わりに、カメラを使うことを提案した。これは、すでに他のカテゴリーでも使われているモノだ。FIAはそれについて検討すると思う。でも、まだ解決されたモノじゃない」
「それはドライバー側から提案したモノだ。そして、他のカテゴリーのドライバーが既にそれを使っているのも知っている。WECではそれを使っていると思う。そうなると決まったわけじゃないが、それがひとつの選択肢になる可能性がある」
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