2023年F1中国GPの代替レースの座を狙い、ポルトガルが交渉中
2023年F1中国GPの代替レースとして、ポルトガルGPが有力候補に浮上した。F1は12月2日、プロモーターおよび地元当局と対話をした結果、COVID-19の影響により2023年の中国GPが開催されないことが決まったと発表した。
その際にF1は、「2023年カレンダーの枠に入る代替グランプリの選択肢を検討中であり、追って最新情報を提供する」と述べた。
このまま2023年は合計23戦で実施されるのではないかという説もあるが、代替グランプリの候補についてもいくつかのうわさが浮上している。中国GPの代わりとしてはアジアで開催することが望ましいとして、マレーシアGP復活説が一時ささやかれたが、マレーシアは資金を用意するのが困難であり、F1への関心も高くはないといわれている。
2020年にアイフェルGPを開催したニュルブルクリンクについては、4月は気温が低すぎるため、開催に乗り気ではない。ちなみに、F1は、4月30日のアゼルバイジャンGPの開催日を早めて4月の空白を埋めたい考えだったが、バクーの主催者も、気温を心配して日程変更を拒んでいる。
パンデミック下の2020年と2021年にグランプリを開催したトルコGPも候補に挙がっている一方で、同様に2020年と2021年にカレンダーに復帰したポルトガルの主催者は、2023年にポルティマオで再びF1が開催されることに自信を示している。中国GPが開催予定だった4月14~16日にはポルティマオでWEC世界耐久選手権が実施される予定だが、ポルトガルメディアは、WECの日程を変更することは大きな問題にはならないと主張している。
ポルトガル自動車カート連盟(FPAK)のニ・アモリム会長は、中国GPの代替戦として「ポルトガルが最有力候補である」とポルトガルの通信社『Lusa』に対してコメント、F1との間で交渉を行っていると認めた。会長によると、政府と話をしており、資金援助を受けられるかどうかについての答えは得ていないものの、「料金は高額だが、その投資に対する見返りは大きい」として、F1開催を強く望む発言を行っている。
なお、F1で働く人々のなかでは、1シーズンの開催数が24戦(23戦であっても)というのは多すぎるという考え方が一般的であり、大多数の人々が、中国GPの代替レースが行われず、2023年のグランプリが23戦に減ることを希望している。
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