F1、中国GPの代替レース実現を断念。2023年は全23戦での開催へ

 

 F1は2023年に全24戦の開催スケジュールを当初発表していた。しかし中国GPの開催が難しくなり、代替レースが検討されていたが、最終的にそれも断念され全23戦で争われることになった。
 2022年12月、F1は新型コロナウイルスに関する制限が緩和されていないことから、予定されていた中国でのグランプリ開催を断念したことを認めた。その際、彼らは代替レースの検討に入っていることも明かしていた。
 当初のカレンダーでは、中国GPが中止されてしまうと4月2日のオーストラリアGPから、次戦は4月30日のアゼルバイジャンGPへとかなりの空白期間が生まれてしまうことになっていた。
 そこでF1はアゼルバイジャンGPを前倒しする、もしくは代替レースを行なうことで、この期間を埋めようとする選択肢を検討してきた。
 しかしながら、アゼルバイジャンGPの前倒しという線はなくなった。アゼルバイジャンGP側としても、通常4月は肌寒く風が強い時期のため、より早い時期への移動は消極的にならざるをえなかったためだ。
 代替レースという点では、ポルトガルのポルティマオ・サーキットが候補にあがったが、こちらのアイデアはあまり進展を見せなかった。
 中国当局はカレンダーの別の時期のレースと交換することなども望んでいたが、結局それも選択肢からは除外され、1月中旬にF1は2023年シーズンが全23戦で争われることになると発表した。
 F1の声明は次のとおりだ。
「F1は2023年シーズンが23レースで行なわれることを認める。全てのレースのカレンダー上の日程は、変更されることはない」
 なお全23レースとなることにより、チーム側にもコンポーネントの使用可能数の点で影響がある。
 予定されている全23戦では、年間のギヤボックス使用可能数が4基までとされている。しかし、もし24戦で行なわれていた場合、さらに追加で1基のギヤボックスを使用できたはずなのだ。
 一方で、パワーユニットの面ではレース数による使用可能コンポーネントの数に変更はなく、ICE、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャーは年間3基までに制限される。
2023年F1開催スケジュール
3月5日 バーレーンGP3月19日 サウジアラビアGP4月2日 オーストラリアGP4月30日 アゼルバイジャンGP5月7日 マイアミGP5月21日 エミリア・ロマーニャGP5月28日 モナコGP6月4日 スペインGP6月18日 カナダGP7月2日 オーストリアGP7月9日 イギリスGP7月23日 ハンガリーGP7月30日 ベルギーGP8月27日 オランダGP9月3日 イタリアGP9月17日 シンガポールGP9月24日 日本GP10月8日 カタールGP10月22日 アメリカGP10月29日 メキシコGP11月5日 ブラジルGP11月18日 ラスベガスGP11月26日 アブダビGP
 
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