ドゥカティ新型、エアロダイナミクスで“隠し玉”アリ! セパンテストでお披露目予定と明かす

 

 2023年シーズンの開始に向けて、MotoGPの各チームが準備を進めているが、チーム首脳によるとドゥカティはエアロダイナミクスにおける“イノベーション”を用意しているようだ。
 1月下旬にチームローンチイベントを行なったドゥカティ。その場でデスモセディチGP23もお披露目され、新加入のエネア・バスティアニーニと、新王者フランチェスコ・バニャイヤが揃い踏みした。
 2023年はドゥカティにとって実に2008年以来となる王座防衛のかかったシーズンだ。グリッド上で最も優れたバイク、との評価も囁かれるデスモセディチではあるが、彼らはさらにマシンに改善をもたらそうとしている。
 ゼネラルマネージャーを務めるジジ・ダッリーニャは、エアロダイナミクスの分野を始めとして、ドゥカティのマシンひいては他チームにも影響を与える多くの変革を産み出してきた。
 ローンチイベントでの彼の言葉によると、ドゥカティ・デスモセディチには主導的な立場にあるエアロダイナミクスにおいて、プレゼンの場では“秘密”にされセパンテストまでは伏せられることになるイノベーションが含まれているという。
 そして、ダッリーニャは近代のMotoGPで連覇を達成しているのはバレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスのみであるという事実からも、2023年の防衛が一筋縄ではいかないという認識を示している。
「連覇は非常に難しいチャレンジだ。そのことは統計からも読み取れる」
「連覇を達成できたライダーは殆ど存在しない。しかし我々は挑戦が好きだし、それを達成せんとしている。ドゥカティは世界チャンピオンとなったが、地に足をつけ、謙虚な姿勢を維持する必要がある。それがスポーツでも人生でも重要なことだ」
「この数年間、ドゥカティは多くの技術的なイノベーションをバイクにもたらしてきた。MotoGPのテクノロジーを変貌させてきたかもしれない。しかしそれは我々がライバルに追いつく必要があった期間でもあった。我々のライバルはより強かったため、こちらも多くのリスクを冒して行く必要があったんだ」
 ダッリーニャによるとGP23の開発では、昨年型のGP22で序盤戦で後退してしまう部分があったことなどから「もう少し落ち着けることがパフォーマンス面で役立つことの教訓になった」とも語っている。ただ、それでもGP23には多くのアップデートが施されているようだ。
「GP23には多くの新機能を考えついていて、いくつかはプレゼンテーションに登場したバイクに搭載されている」
「しかし、特にエアロダイナミクスについてはセパンで明らかにするつもりだ。次回のテストで理論上では改善をもたらすはずだったアイデアをいくつか捨てなくてはならなくなったとしても、がっかりすることはないだろう」
 
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