F1ルーキーのピアストリ、先輩リカルドの不可解な低迷にも動揺なし「適応力の高さが僕の強み」
マクラーレンから2023年にF1デビューを果たすオスカー・ピアストリは、F1の新しい環境に適応するのに苦労するとは思っていないと語った。
ピアストリは、2019年のフォーミュラ・ルノー・ユーロカップ、2020年のFIA-F3選手権に続き、2021年にはFIA-F2選手権でタイトルを獲得、3年連続でチャンピオンの座に就くという素晴らしい成績を挙げてきた。
2月13日にマクラーレンが2023年型F1マシン『MCL60』の発表会を行い、ピアストリは本格的にデビューイヤーのスタートを切った。
「マクラーレンでの仕事を開始し、今シーズン、F1にデビューできることをうれしく思う」とピアストリは語った。
「素晴らしいオフシーズンを送ってきた。ファクトリーで過ごし、シミュレーションに取り組む時間は、楽しくて有意義だった。チームの皆が歓迎してくれて、溶け込むことができたよ。今はバーレーンでコースに出ることに気持ちを集中させている」
ピアストリの前任者で同じオーストラリア出身のダニエル・リカルドは、非常に優れたF1ドライバーでありながら、マクラーレンのマシンに適応することができず、結局契約を1年早く打ち切られてしまった。
しかしルーキーのピアストリは、自分がデビューイヤーに新しい環境に適応するのに苦労するという心配はしていないという。
「まず、チームとダニエルがうまくいかなかったことはもちろん残念に思っている。でも僕は自分に経験が不足していることを心配してはいない」とピアストリが述べたとFormula1.comが伝えた。
「ジュニア時代には、毎年、違うマシンに乗らなければならなかった。1年以上、同じマシンに乗ったことがないんだ。ジュニアカテゴリーで戦うドライバーにとって、適応力の高さは大きな強みになる。僕の場合、それが顕著だったと思う」
「そういう面において心配はしていない。2021年型マシンでテストをしたし、去年の最終戦後のテストにもマクラーレンから出ることができた。だから多少は予想がついているんだ」
「ドライバーは常に状況に適応する必要がある。自分が望んでいることとは一致しないような状況はいつだって起こるものだ。もっとグリップが欲しいとか、パワーが欲しいとかね。そんな風に、自分を制限するようなことは何かしらあるものだ。その状況のなかで、どのように走れるかということが大事なんだ」
チームメイトのランド・ノリスはF1での5年目を迎える。現役ドライバーのなかでも非常に高い評価を受けているひとりだが、マクラーレンのマシンのパフォーマンス不足により、まだ優勝は達成していない。
「今年は僕にとってF1での5年目にあたる。これまでの勢いを新シーズンにも維持したい。昨年は新しいレギュレーションの下で走り、適応するのが大きなチャレンジだった。自分はポジティブな状況にいて、ドライバーとして向上し続けていると思っている。チームとのこの旅路を楽しんでいるよ。マクラーレンの60周年に自分がここにいることを光栄に思う。チームにとって重要な一年になるから、オスカーと一緒に努力し続け、ポイントを獲得するチャンスを最大限に活用していきたい」
ノリスは『BBC』に対し、「僕たちはタイトルを獲得する能力を持っているはずのチームだから、近いうちにそのための状況がすべて整うだろう」と語った。
「僕は世界一我慢強い人間というわけではないけれど、F1では忍耐力を身につける必要がある。僕としては一日一日、自分の仕事をしていくだけだ」
「とても大きなステップを踏まなければ、今シーズンに大成功を収めることはできないだろう。去年は、中団トップで自信を持って戦うという状況から離れてしまったから、まずはそこに戻って、トップ3チームへの戦いをリードしたい」
「コンストラクターズランキング4位で、トップ3への戦いで先頭に立ち、その位置で今シーズンを終えることができれば、満足できるだろう。それが現実的なゴールだ。今年、レッドブル、フェラーリ、メルセデスと同じレベルに立つことは期待できない。そうなるにはまだ時間がかかるだろうね」
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