メルセデス「W14は昨年型よりはるかに平穏で安定」バウンシング問題は解決とも/F1バーレーンテスト1日目
F1プレシーズンテスト初日を終えたメルセデスF1チームは、ライバルと比較した自分たちのパフォーマンスレベルについてはまだ判断できないとしながらも、2023年型マシンW14に、昨年型よりもはるかに良い印象を抱いている。
2月23日、メルセデスは午前にジョージ・ラッセル、午後にルイス・ハミルトンを走らせた。チームは、「プレシーズンテスト初日は有意義なものになった」と述べている。「W14に関する学習、相関関係の確認、データ収集に集中し、広範なプログラムを完了した」
「ジョージは午前中に走行、序盤、エアロレーキを装着して走った後、セッション半ばでセットアップの作業に入った。ルイスはまずベースラインとなる走行を行い、その後、ロングランに取りかかり、タイヤコンパウンドのテストを行った」
ハミルトンは83周を走りこみ、1分33秒508(C3タイヤ)で19人中6番手だった。
「バーレーンに来て、またマシンに乗ることができてうれしい」とハミルトンは語った。
「午後は、風は強かったものの、涼しくて良いコンディションだった。プログラムを完了し、大量のデータを収集した。高い信頼性によって、一日のなかでかなり長い距離を走り切ることができた。ブラックリーとブリックスワースのファクトリーで皆が素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ」
「努力し続け、自分たちのことに集中し続ける必要がある。今の時点で自分たちの序列を予想するのは難しい。明日以降走っていくなかで、分かってくるんじゃないかな」
ラッセルは、69周のなかで記録した1分34秒174(C3タイヤ)で9番手という結果だった。
「コースを走り、W14を実際に体験することができたのは素晴らしいことだ」とラッセルは述べている。
「僕たちのパフォーマンスレベルがライバルたちと比較してどのあたりに位置するのかは、今の段階ではまだ判断することはできない。ただ、今日はクリーンな一日を過ごし、多くのことを学習できたのは確かだよ。ポジティブな要素をたくさん見つけることができた。今後の走行のなかでこのマシンのポテンシャルを最大限に引き出すことに集中していく」
トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、一日を振り返り、慎重ながらもポジティブな感想を示した。
「堅実なスタートを切ることができた。最初から最後までマシンは何の問題もなく走ってくれたので、初日に用意していた野心的なプログラムを完了することができた」
「ニューマシンについて理解するには数日はかかるものだ。だが、バランスを向上させたい箇所については、それなりに理解できている。作業を行ううえで、W13よりもはるかに平穏で安定したプラットフォームであり、その点は心強い」
「初日を終えた段階では、パフォーマンスの全体像ははっきりとはしないものなので、自分たちの立ち位置を判断することはできない。だが、パフォーマンスを見つけられるであろう重要な領域をいくつか特定した。来週、ここで開催される開幕戦の前に、遅れを取り戻し、パフォーマンスを見つけるために全力を尽くす必要があるという前提で、作業を進めていく」
「残りの2日間にも、今日と同じくらい、可能な限り学習できるようなプログラムを組み、テスト項目を詰め込んでいる。明日以降もマシンがきっちりと走ってくれて、残った走行時間を最大限に活用できることを願っている」
ランチタイムの際に、チーム代表トト・ウォルフは、昨年と異なり、バウンシングには悩まされなかったと語った。
「彼(ラッセル)はマシンに概ね満足していた。正しい形でバランスが取れているようだ。ストレート終わりの大きなバンプを乗り越える時以外、バウンシングがないのも良いニュースだ」
「昨年の結果を踏まえ、相関関係の確認を取ることが重要だったため、大量のデータを集め、さまざまなことを試している。初日の午前セッションとしては有意義だった」
「マシンの最適化に取り組むための堅実な基盤を手にしていると思う。その作業はこれから行っていく。今は、去年のバウンシングのように、パフォーマンスを妨げる領域があるかどうかを確かめようとしている。そのためにプログラムを実行していく必要がある」
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