ラッセル「メルセデスが開幕戦で優勝争いをするのは難しい」トラブルに加えバランスにも悩む/F1バーレーンテスト2日目
メルセデスは、2023年F1プレシーズンテスト2日目、トラブルにより走行時間を失い、さらにマシンバランスにも苦労した。午後にジョージ・ラッセルがセッション終了まで約90分のところでトラブルによりコース上でストップした。
セッションは赤旗中断となり、マシンはガレージに戻された後、ラッセルは走行を再開することはできず、一日の周回数は合計26周に。タイムは1分33秒654(C3タイヤ)で13番手だった。午前に走行したルイス・ハミルトンは、72周を走ったが、C3タイヤでの1分33秒954で17人中15番手に沈んだ。
チームは、「ハイドロリック系の故障により、午後のプログラムを短縮することになった」と説明した。また、午前中には気温と路面温度が上昇したことで、マシンバランスの調整に苦労したとも述べている。
トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、テスト2日目が予定どおりには進まなかったことを認め、最終日に向けて状況を立て直したいと語った。
「テスト2日目は、順調ではなかった。信頼性の問題により、コース上でストップするというのはよくない。さらに、変化するコンディションのなかで良いマシンバランスを見つけることに苦労した。昨日は非常にスムーズにいったのに、なぜ今日はこれほどの困難に見舞われたのかを理解するため、調査をする必要がある」
「その作業を夜まで続け、明日朝には理解を深めることができるだろう。パフォーマンス低下について理解できたかどうか、走行時間のロスをいくらか取り戻せるかどうか、明日確認しよう」
ラッセルは「午後にハイドロリック系のトラブルが発生したため、走行時間をロスし、予定していたプログラムを完了することができなかった」とコメントした。
「でも、集めたデータからいくつか興味深いことを発見できたので、それはポジティブな要素だよ。ラップタイムを見つけるために、今夜分析を行う。まだW14のポテンシャルすべてを引き出したわけではないから、そのためにテスト最終日を最大限に活用すべく、全員で努力していく」
一方ラッセルは、来週の開幕戦に向けて、メルセデスの状況は良くないと示唆した。現時点でレッドブルのマシンに挑む力はないと、ラッセルは考えている。
「いずれはその(優勝)争いに加わる力のあるマシンを手にすることができると信じている。でも来週末のバーレーンで手にできるかといえば、それはできないかもしれないね」
「彼ら(レッドブル)はかなり強そうだし、安定している。とても強力なマシンみたいだ。マックスは素晴らしいパフォーマンスを見せている。だから現実的に考えて、来週末(自分たちが彼らと戦うこと)は難しいだろう。ただ、今年最後までそこにたどり着けないと考える理由はない。それは可能だと信じているんだ」
チームメイトのハミルトンも、テスト2日目は思いどおりにいかなかったと認めている。
「今朝のセッションでは苦労した。バーレーンではよくあることだが、気温が上がり、タイヤがオーバーヒートしてしまうという問題に直面したんだ。でも、走行プランをやり遂げることはできたし、走行距離を稼げたのはいいことだよ」
「チームの全員が懸命に取り組み、集中し続けている。そうしてW14に関してやれることすべてを見つけようとしているんだ。プレシーズンテスト最終日にはたくさんの作業を行う予定だよ」
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