フェラーリのバスール代表、レッドブルの好調にも泰然自若「自分たちにパフォーマンスがあることは分かっている」

 

 バーレーンで行なわれたF1のプレシーズンテスト。3日間を通してレッドブルのRB19がショートランでもロングランでも速さを示したことで、レッドブルが倒すべきチームでありベンチマークだと広く認識されている。
 今季こそタイトル奪還を目指すフェラーリにとっては悪い知らせのようにも見えるが、チーム代表のフレデリック・バスールは懸念してはいないようだ。
 彼は、フェラーリは今回のテストでタイムをあまり重視しておらず、セットアップの評価に多くの時間を費やしたと主張した。
 また、開幕戦のバーレーンGPとテストの走行時間帯に違いがあることもあって、テストでのタイムは参考にならない可能性があると示唆した。
「全体的には、今回のテストには満足できると思う」と、バスールはテストについて総括した。
「全体的にみて、マシンの性能は問題なさそうだが、他のマシンの燃料のレベルが分からない」
「最も重要なのは、あらゆるマシンセッティングについてスキャンをしてみることだ。というのも、今日(のテスト)の特徴と来週のイメージは全く違うものだからだ」
「昨年、バーレーンで誰が最速ラップタイムを出したかは覚えていないが、その彼は(バーレーンGPの)ポールポジションではなかった」
 誰が昨年のテストでトップタイムを出したか覚えていないというバスールの言葉は、おそらく嘘だろう。トップとなったのは今季もフェラーリにとって最大のライバルとなるであろうマックス・フェルスタッペン(レッドブル)であり、バーレーンGPの予選でポールポジションを獲得したのはフェラーリのシャルル・ルクレールなのだ。
 1年前はアルファロメオのチーム代表をしていたとはいえ、バスールがそれを意識していないはずがない。

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