ひとりでマシンを降りれないほど……アストンマーチンのストロール、初日は骨折した右手首を「庇いながら」走行も気合いの6番手

 

 アストンマーチンのランス・ストロールは、自転車トレーニング中の事故により右手首を骨折。回復に専念すべく3日間のプレシーズンテストを欠席した。ストロールにとっては、開幕戦バーレーンGPの初日が2023年マシンでの初の本格走行となったが、彼は負傷した右手首を庇うために左手でステアリングを切っていたと明かした。
 車載カメラの映像を見てみると、ストロールは右手を休ませつつ走行を行なっていたのが分かる。特にタイトなターン1では、右に旋回する際に左手の位置を変え、ステアリングを押し込むような形にすることで、右手への負荷を軽減しようとしていた。このテクニックは、モナコGPのヘアピンを周るためにステアリングの持ち手を組み替える方法や、ラリー事故の影響で腕に障害が残りながらもF1復帰を果たしたロバート・クビサのドライビングと似たモノだった。
 ストロールは回復プログラムの一環として、チームのシミュレータでパワーステリングの重さを強化して体力テストを実施していた。その成果が初日の走行で出ていたのかもしれない。
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 ストロールはターン1~2を周るペースを向上するためにエンジニアのベン・ミッシェルからアドバイスを受けたものの、ステアリングを切ることに苦労しており、それは不可能だと返した。
「ランス、ターン1を妥協して、ターン2に向けてより良い走行ラインを取ろう。ターン2のためにターン1を妥協するんだ」とミッシェルはストロールに言った。
 しかしストロールは「無理だよ。この手じゃ無理だ」と答え、ミッシェルも「そうだね。了解」と伝えた。

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