F1の2戦開催を望むサウジアラビア。キディヤへの移転後も、ジェッダをF1カレンダーに残すことを検討
サウジアラビアはF1世界選手権の2戦目の開催に前向きであることを表明してきた。キディヤに建設中のサーキットにグランプリを移転した後も、ジェッダをF1のカレンダーに残すことを望んでいるようだ。
2019年に開始された新しい巨大エンターテインメント施設の建設プロジェクトは、サウジ・ビジョン2030の取り組みの一環として首都リヤド近郊で進められている。このプロジェクトは、サウジアラビアの経済をインフラやレクリエーション、観光など多数の分野に多様化することで、石油への経済依存を削減することを目指している。F1グランプリの開催が可能な専用のレース施設がキディヤの最大の呼び物となる見込みで、2027年か2028年にF1を招致する計画だ。
「FOMやレースを観戦する人々からのフィードバックによると、彼らはこのコースを気に入っている」とジェッダ・サウジ・モータースポーツ・カンパニー代表のハリド・ビン・スルタン・アル・アブドラ・アル-ファイサル王子はコメントした。
「コースはキディヤの中心にある。このような大プロジェクトでは状況が変わるので、基本計画を調整しているところだ」
「コースを建設するだけのことではない。周囲は工事現場に囲まれている。コースの一部は街に入っていく。これは常設サーキットだが、一部は市街地に入り、ホテルの横を通るところもあるので、常設サーキットとストリートサーキットのハイブリッドのようなものだ」
「ホテルや公園、その他多くのものが周辺にできる。コースだけを完成させ、工事現場のままのキディヤにレースを移すわけにはいかない。キディヤへ行くのは、プロジェクトと街が完成してからにしたい」
F1とサウジアラビアの当初の契約では、サウジアラビアのレースは最終的にジェッダから完成後のキディヤに移されることになっていた。しかしながらサウジアラビアは、両方のイベントをF1のスケジュールに残す可能性を検討している。
「サウジアラビアは非常に大きな市場であり、強い経済力を有している」とハリド王子は語った。
「サウジでふたつのレースを開催する案は実現可能だ。F1は成長している。ここには多くの需要がある。サウジは広大で地方は遠方にある。まるでアメリカのようだ」
「アメリカでは3つのレースが開催される。市場が大きく需要があるからだ。ここにも需要はあるが、決定が下されていない」
「検討が必要なことは数多くある。我々がここでふたつのレースを開催したいとしたら、それはFOMと各チームにとって現実的で実行可能なことなのかがわからない」
「このコースは長い間もつように建設しているので、理論的にはふたつのレースを開催できる。F1は成長しており、需要は高まっている。サウジが近い将来にふたつのレースを開催するようになっても、私は驚かないだろう。需要はあり、我々にはふたつの素晴らしい施設がある」
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです