アルファタウリF1が名称変更の可能性。レッドブルF1ボス、チーム売却については否定も課題ありと明言
レッドブルのモータースポーツ・コンサルタント、ヘルムート・マルコは、レッドブル本社はスクーデリア・アルファタウリを売却することについて今は考えていないと述べた。一方で、チーム名を再び変更する可能性はあるという。
2月にドイツの『Auto Motor und Sport』が、レッドブル社の新経営陣は、現状では採算が取れないとして、アルファタウリF1チームのファクトリーをイタリアから、姉妹チームであるレッドブル・レーシングのファクトリーがあるイギリスに移すか、アルファタウリF1チームを手放すか、どちらかの策を取ることを考えていると報じた。アルファタウリは2022年にコンストラクターズ選手権9位に沈み、F1から得る分配金が下がる。チームの成績が振るわないこと、レッドブル・レーシングとの関係において十分な効率化がなされていないことが、問題視されているということだった。
その後、アルファタウリF1チーム代表フランツ・トストが、レッドブル社のコーポレートプロジェクト担当CEOでF1を担当するオリバー・ミンツラフと話をした結果、チーム売却の懸念が否定されたとの声明を発表した。
マルコは、当時、すべては株主が判断することだと述べていたが、最近、オランダのウェブサイト『RacingNews365』のインタビューのなかで、「アルファタウリは売却されない」と断言した。
「内部でいくつかのことが検討された。アルファタウリのコストがレッドブルのコストよりも高いという状況には満足できない。そういう場合は、どうするかを考える」
「組織を変更するのか、イタリアにとどまるのか、部分的にイギリスに移すのか、完全に移転するのか、すべて売却してしまうのか、ということを検討した。新しい経営陣が誕生した時には、すべての可能性を検討するものだ」
「(だが)我々にはセカンドチームが必要だ。単純にそういうことだ」
一方でマルコは、スクーデリア・アルファタウリに関して何らかの変更を行う必要があると示唆した。選択肢のひとつは、名称を変更することだという。
スクーデリア・トロロッソは、2020年に向けて、レッドブルのファッションブランドのPRを目的に、スクーデリア・アルファタウリに名称が変更された。しかしその後、アルファタウリのブランドラインはレッドブルが期待したような成功を見せておらず、F1チームは売り上げに大きく貢献してはいないといわれる。そういう状況のなか、レッドブルは姉妹チームの名称変更を再び検討していると、マルコは明かした。
将来の名称変更の可能性について聞かれ、「それについて我々は再度検討している」とマルコは答えた。
「論理的なことでもある。アルファタウリのブランディングはいくらか縮小された。実際にアルファタウリ・ブランドが販売されているのは、我々がレースをする国のなかのごく一部だ。3、4カ国程度なのだ」
「課題はシンプルだ。より多くの資金を投入し、結果を改善する必要がある」
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