リカルド、いつの間に……レッドブル、古巣復帰したサードドライバーの“悪癖”を発見「我々には見覚えのないクセがついてしまっている」

 

 2022年を最後に一旦フルタイムのF1シートから遠ざかり、2023年はレッドブルのサードドライバーを務めるダニエル・リカルド。レッドブルはそんな彼のドライビングの習性が変わっていることに気付いたようだ。
 マクラーレンでの直近2シーズンは苦しいレースが続いたリカルドは、他チームへの移籍も視野に入れていた。しかしレッドブルのサードドライバーとして1年間過ごす方が自分にとってより良い選択肢だと考え、古巣への“復帰”を決めた形だ。
 レッドブルは今季、リカルドをリザーブ兼テストドライバーとして起用する予定で、チームはリカルドをマシン開発に携わらせるために、彼をシミュレータに乗せた。
 そこでレッドブルがリカルドのドライビングを観察した結果、リカルドはレッドブルを離れてルノーやマクラーレンでF1を走る間に、いくつかの悪い癖を身に付けていたようだと語った。
 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、次のように語る。
「肝心なのは、マシンを走らせる時はそこから最大限の力を引き出せるように順応や調整をするといいうことだ」
「彼が戻ってきたことで、彼には(レッドブルから)2、3年離れている間に我々としては見覚えのない癖がついていることが明らかになった」
「ただクリスマスなどを通して休暇を取り、リセットする機会を得たことで、2023年の仕事始めでは最初から全力で取り組めていた。彼はバーチャルでのマシンの感覚を気に入っているようだし、実際に走らせているモノとも相関があるように見える」
「彼は早くそれらを確かめるために実車に乗りたくて仕方がないという様子だった。とは言っても、我々が知っているダニエルに戻りつつあるのも確かだ」
 リカルドは第3戦オーストラリアGPで今季初めてチームに帯同したが、ホーナーは彼の仕事ぶりについてこう続ける。
「彼は本当に全力投球している。ブリーフィングにも参加し、イギリスではシミュレータでレースのサポートは開発作業にも勤しんでいる」
「ダニエルはポジティブなエネルギーを持っていて、満面の笑みを浮かべて部屋に入っていって空気を明るくしてくれる……そんな彼の魔性の魅力をまた見られるのは本当に素晴らしい」
「彼がこのスポーツに対する愛情を再発見してくれることを願っている。今年後半はテストも参加してくれるだろうし、それが彼にとってどういう意味を持つかは明らかだろう。今までとは違った経験になるはずだ」
「今週末をレースドライバーとして迎えられないことは彼にとっても厳しいだろうが、彼は頑張ってくれているし、新しい役割を受け入れてくれている」
 
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