オコン、2度目のリスタート時に「何人かは1コーナーであまりにも向こう見ずな走りをした」と非難/F1第3戦
アルピーヌのエステバン・オコンは、F1第3戦オーストラリアGPでの最後のリスタート時に、「向こう見ず」な走りをしたドライバー数人を非難した。アルピーヌは2台が互いにクラッシュし両車リタイアの憂き目を見たが、オコンはチームメイトのピエール・ガスリーを擁護した。
レース終了間際、ケビン・マグヌッセン(ハース)がウォールに接触したことでコース上にデブリが散乱し、セーフティカーが導入され、その後残り3周の時点で赤旗が出された。そのリスタートにあたって、ガスリーは1コーナーでフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)との接触を避けようとしてコース外へと大きくふくらんだ。アロンソは結局カルロス・サインツ(フェラーリ)と接触しスピンしてしまった。
ガスリーはそこからコースに復帰し集団の途中に入ったが、オコンの進路へと斜めに侵入してしまい、アルピーヌの2台は互いに接触してその場でリタイアとなった。
両ドライバーはすぐに顔を合わせてわだかまりが残らないようにした。ガスリーはオコンに謝罪したが、オコンはそれを受け入れ、あのようなインシデントは誰にでも起こり得たと述べた。
「あれはカオスなリスタートだった。本当に、誰とクラッシュしてもおかしくなかった」とオコンはコメントした。
「コースに戻ってくるマシンが何台かあった。ピエールもその1台だった。でも彼を責めるつもりはない。彼は謝りに来てくれたけど、さっきも言ったように、誰にでも起こり得たことだ」
しかしオコンは、リスタート時に理性を欠いたドライビングをした何人かについては、許すつもりがないようだ。彼はアルファタウリのニック・デ・フリースを名指しして非難したが、1コーナーでアルピーヌのインを突いたのは角田裕毅だったので、少し誤解があるようだ。
「タイヤは温まっていたのであまり滑るということはなかった。でもトリッキーだったのは太陽が低くなっていたことだ。それでやや視界を奪われた」
「それなのに、ドライバーの何人かは1コーナーであまりにも向こう見ずな走りをしていた。インに入ってきたニックのようにね。ギリギリだったけど、もちろんあの時はそれを狙うだけの価値はあった。けど何人かはやりすぎだと思った」
ガスリーは大混乱のレースにあって堅実な走りを重ね、4番手でのフィニッシュを目前にしていた。しかしそこでオコンと不慮の接触をしてリタイアとなっただけに、失望が大きく、メディアに対しても言葉少なだった。
「今日はレースの大部分でフェラーリとバトルし、フェルナンドと(ルイス・)ハミルトンを視界に捉えることができていた。そんなレースができるなんて期待していなかった。今はそれしか言えない」とガスリーは話した。
「予想外の展開だったけど、マシンを操作していたすごく調子がよかったそこは非常にポジティブだ」
「そろそろレースが終わるころに赤旗リスタートとなった。これについては何も言うことはない。何か言いたいけど、一緒に走っていたドライバーたちがフィニッシュするのを見て、とてもがっかりしているだけだ」
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