【角田裕毅F1第5戦分析】コーナーでのグリップ不足に苦しみ初日18番手も、昨年からの改善を実感。Q2進出を狙う

 

 2023年F1第5戦マイアミGP開幕前日の記者会見で、角田裕毅(アルファタウリ)はこう語っていた。

【角田裕毅F1第5戦分析】
2023年F1第5戦マイアミGP メディアの取材を受ける角田裕毅(アルファタウリ)

「ここは中速と高速コーナーがあるので、バクーとはちょっと違った戦い方をしないといけない。ストレートスピードを落とさずに、どれだけダウンフォースをつけられるかがポイントになると思います。コーナーが速ければ、ストレートスピードがみんなと同じか、少しくらい遅くても平気です」

 2km以上の全開区間があるバクー・シティ・サーキットでは、ストレートスピードを稼いだセッティングが重要だ。マイアミ・インターナショナル・オートドロームにもロングストレートと比較的長い全開区間があるものの、角田はコース特性が異なるという見方をしていて、それがAT04に合うかどうかはやってみないとわからないと語っていた。

 このような状況のなかで開幕した2度目のマイアミGP。フリー走行1回目を18番手で終えた角田のペースは、フリー走行2回目になっても改善されず、再び18番手にとどまった。チームメイトのニック・デ・フリースがフリー走行2回目に19番手だったことを考えると、AT04がマイアミのコースに合っていないことは明白だった。

 ちなみに昨年のマイアミGPの初日の順位はピエール・ガスリーが7番手で角田は13番手だったが、「昨年と比べると、全体的なパフォーマンスは上がっていますし、路面もよくなっています」と角田は言う。

【角田裕毅F1第5戦分析】
2023年F1第5戦マイアミGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 実際、昨年13番手だった角田のタイムは1分31秒260で、今年の18番手のタイムは1分29秒613と約1.6秒速くなっている。ただ「ライバルと比べると、まだペースがかなり足りません。コーナーでのグリップ不足にいまのところ苦戦はしています」(角田)という訳だ。

 そして、土曜日に向けて、こう語った。

「まだ時間は残っているので、できるだけ改善するよう策を練りたい。もしかしたら、違うアプローチをとるかもしれない」

 そのうえで、こう続けた。

「Q2を狙いたいです」

 昨年は初日13番手から予選9番手と巻き返した角田。今年は予選でどこまでポジションを上げられるか楽しみにしたい。

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