バニャイヤ、レコード更新アタックで母国戦ポール! マルケス兄弟が続く|MotoGPイタリア予選
ムジェロ・サーキットでMotoGP第6戦イタリアGPのMotoGPクラス予選が行なわれた。スプリントレース、決勝レースのポールポジションを獲得したのは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった
舞台のムジェロはこの日雲に覆われた。気温は23度、路面温度は30度というコンディションだった。
予選直前のフリープラクティスでは、GASGASのアウグスト・フェルナンデス、ラウル・フェルナンデス(RNF)や、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)など、転倒者が次々出るセッションとなった。
初日の総合タイム順による予選の振り分けでは、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)やマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、そして中上貴晶(LCRホンダ)らがQ1出走組に含まれた。
予選がスタートし、Q1最初の計測ではアレックス・マルケス(グレシーニ)が1分45秒701を記録し、暫定トップに。彼は連続アタックで更に1分45秒298までタイムを更新し、セッション前半を首位で折り返した。
2番手にはフランコ・モルビデリ(ヤマハ)が0.456秒差で続き、クアルタラロは0.6秒差の6番手という位置だ。また中上貴晶は7番手と、予選Q1突破にはまだかなりタイムを縮める必要がある状態だった。
Q1勢の中では圧倒的な速さを見せたアレックス・マルケスだが、後半のアタックに向かう際にはタイムアップのためにターゲットにしようと、ライバルたちからその後方を付け狙われることに。ただ執拗な位置取り争いには発展せず、順次アタックへ移っていった。
ラウル・フェルナンデスがターン13で転倒する中、タイミング良くアタックに向かっていたビニャーレスが1分45秒591をマーク。暫定2番手に食い込んだ。
ただ、ジャック・ミラー(KTM)が1分45秒559と僅かにそれを上回るタイムを記録したため、ビニャーレスは3番手に蹴り落とされてしまった。ビニャーレスはそれ以上タイムを更新できなかったため、予選Q2にはアレックス・マルケスとミラーの2名が進むこととなった。
クアルタラロはQ1で5番手タイムとここで敗退。また中上も最終的に1分45秒860で6番手タイムにとどまり、Q1敗退で予選を終えた。
ポールポジションを争うQ2では、まずマルコ・ベッツェッキ(VR46)が1分45秒372の好タイムをマーク。一方同じくドゥカティ陣営で、今回が復帰戦のエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)はアタックに入ったところで転倒を喫してしまった。
そしてQ2前半が終わる頃、ホルヘ・マルティン(プラマック)が1分45秒268を記録。暫定トップが入れ替わった。
Q2後半のアタックでは、タイミングをずらしてコースに入ったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がレーシングラインに被ったことで、バニャイヤがアタックを中断しなくてはならないシーンもあった。
バニャイヤは当然ジェスチャーで憤りを伝えたが、それを引きずることなく次のアタックで1分44秒855とサーキットレコードを更新するタイムを記録。ポールポジション獲得に大きく近づいた。なおマルク・マルケスはバニャイヤの後ろに張り付いてアタックを行ない、2番手タイムを記録している。
このふたりのタイムに迫るライダーはなかなか現れないまま、各車がQ2最後のアタックに突入。ここではQ1突破組のアレックス・マルケスが1分45秒007をマークし、3番手にジャンプアップした。
最終的にポールポジションを獲得したのはバニャイヤ。2番手と3番手には、マルク・マルケスとアレックス・マルケスの兄弟が並んだ。なおアレックス・マルケスは第5戦フランスGPでの無責任なライディングに対するペナルティとして決勝レースでの3グリッド降格処分が決まっている。
初日はホンダ勢トップだったアレックス・リンス(LCRホンダ)は最終的に9番手。右足踵を負傷中のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は7番手を確保した。
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順位
ライダー
周回数
タイム
差
前車との差
平均速度
1
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