見上げたレース根性だぜ……! RNFフェルナンデス、ヘルメット内で『嘔吐』も完走「背後で働く人を思えば棄権は無い」

 

 6月11日に行なわれたMotoGP第6戦イタリアGPを17位で終えたRNFのラウル・フェルナンデスは、体調面で非常に厳しいレースだったと振り返った。
 フェルナンデスは20番手から決勝をスタート。今回、彼は2日目のフリー走行と予選Q1でそれぞれ転倒を喫してしまったが、これらの転倒が決勝レース時の体調面に大きな影響を及ぼしていたという。
 レース後にフェルナンデスが明かしたところによると、彼はそもそも2日目に喫した転倒の痛みから十分に眠れず、医師から薬の処方を受けていたという。
 そして決勝当日のムジェロ・サーキットが暑いコンディションとなったことも重なり、レース中は体調不良に見舞われ、フェルナンデスはレース中に“嘔吐”までしてしまったと語った。
「土曜日はかなり厳しい1日だったよ。予選は凄く悪い結果だったしね。でも日曜日は実はペースが結構良かったんだ。マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)や(チームメイトの)ミゲル・オリベイラと一緒に走れたし、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)を捕まえてもいたんだ」
「僕の目標は、他のアプリリア勢と並ぶことだった。レースのある時点でファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)を追い抜くことができ、それからマーベリックを追いかけた」
「そのあと、熱中症なのか前日のクラッシュのせいなのか、薬を飲んでいたからか、それとも全然寝ることができていなかったせいなのかは分からないけど、気分が悪くなりはじめて、バイクに乗りながら嘔吐してしまった。それで、少しスローダウンせざるを得なかった」
「踏ん張ったんだけど、アウグスト(フェルナンデス/GASGAS)に追い抜かれるときには、ほとんど接触しそうになった。バイザーが汚れていて、何も見えなかったんだ」
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