ランド・ノリス、イギリスGPでの環境活動家の抗議を懸念……今年もコース内乱入の可能性があるのか?

 

 マクラーレンのランド・ノリスは、今年のF1イギリスGPでも、環境活動家がコース内に乱入する可能性があるのではないかと、懸念を表明している。
 昨年のF1イギリスGPでは、スタート直後にアルファロメオの周冠宇と、メルセデスのジョージ・ラッセルによる接触が発生。周のマシンは上下真っ逆さまになり、コースを滑り、さらにグラベルトラップを飛び越えてデブリフェンスに激突した。幸い周に大きな怪我はなかったが、この事故によりレースは赤旗中断となった。
 この時、環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」のメンバーが、ウェリントン・ストレートに乱入。前述の赤旗により、各マシンがスピードを落としていたのが幸いだったが、もしレースが中断されていなかったら、大惨事に繋がっていた可能性がある。
 この乱入事件は、事前にその可能性が察知されていたものの、実行を止めることができなかった。そしてこの事件により7名が逮捕されている。
 ただ同団体の活動はその後も続いており、スヌーカー世界選手権、ラグビーのプレミアシップ決勝、さらについ先日行なわれたクリケットのイングランド対オーストラリアの試合などでも、会場に乱入し妨害行為を行なった。
 同様の妨害活動が、今年のイギリスGPで行なわれる可能性について尋ねられたノリスは、次のように語った。
「もちろん、それについての懸念はある。嘘をつくつもりはないよ。サーキットはクルマが走り回っていて危険だ。そこで自分自身、自分の人生を犠牲にするなんて、愚かな行為だと思うよ」
「同時に、昨年起きたようなことはあまりにも自己中心的な行為だと思うよ。何かが起きてしまえば、マシンをドライブする人にも影響を与えるのは避けられないだろうからね」
「でもそれは僕の専門分野じゃないし、誰にもそういうこと(抗議)をする権利がある。もっといい方法もあるだろうし、もっと悪い方法だってあるだろう」
 メルセデスのルイス・ハミルトンは最近、このグループの活動を支持するとした一方で、抗議を行なうならば正しい方法で行なわれるべきだと訴えた。
 ノリスもこのハミルトンの意見に賛同。次のように続けた。
「それが最も重要なことだと思う」
「そういう心配を抱えたくはない。シルバーストンのサーキットは、こういうことを阻止するために、最善の仕事をするはずだと思う」
「人々が賢明な判断を下し、こういうことを二度としないことを願うばかりだ。同じくらい注目を集め、彼らがやりたいことを成し遂げるためには、もっと安全な方法が他にいくらでもあると思う」
「彼らが正しいやり方でそういう抗議をするなら、僕も支持するかもしれない。そういうこと(コース上への侵入)が二度と起きないことを願っている。それが彼らにとって悪い結果になるというだけでなく、巻き込まれてしまう人にとっても、重大な結果に繋がる可能性があるからね」
 
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