「危ないからフェアに話し合おうって!」環境活動家のレース乱入が懸念のイギリスGPにドライバーが呼びかけ

 

 メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、昨年のイギリスGPで発生した環境活動家のコース内への乱入の危険性を改めて訴えており、週末に控えた今年のレースでも同様のことが無いよう、活動家たちに対して話し合いを促した。
 2022年のF1イギリスGPではスタート直後にアルファロメオの周冠宇とラッセルが接触。周のマシンは上下真っ逆さまになってコースを滑り、さらにグラベルトラップを飛び越えてデブリフェンスに激突するというアクシデントが発生した。
 一方でこの時、環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」のメンバーが、ウェリントン・ストレートに乱入。赤旗により、各マシンがスピードを落としていたため大事には至らなかったが、もしレースが続行されていたら、大惨事となっていた可能性もある。
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 コースに侵入した人物達には様々な刑が言い渡されているが、ジャスト・ストップ・オイルの活動は今も続いている。つい最近も、彼らはテニスのウィンブルドンに乱入し妨害を行なっている。
 7月7日から始まるイギリスGPに向けて、地元ノーサンプトンシャー警察は違法行為を計画している人物達に対し、警告を発し警備を強めている。
 F1ドライバーからも懸念の声が挙がっており、ラッセルはコースへの侵入がドライバー、マーシャル、イベントスチュワードそして抗議者自身にとって“無責任かつ極めて危険”な行為になると警告した。
「僕たちはF1やシルバーストン、FIAを信頼している」
「僕は自分の意見を自由に、オープンに表明することは誰でもしていいことだと感じているけど、それをF1が行なわれているコースで実施するのは、抗議者がどんなひとであろうとかなり無責任で非常に危険なことだと思う」
「そして彼らだけではなく、ドライバーや抗議する人達を追わなければならないマーシャルの人達も同じく危険になってしまう」
「抗議している人達には、持続可能性の観点からF1が手を付けている良い面についても目を向けるように言いたい。僕らは将来的に100%持続可能な燃料を使う予定なんだ」
「スポーツとして、チームとして、そして個人としても僕らは持続可能性の面で大きく前進しようとしている。彼らは僕たちが何をしようとしているのかを見て、それを理解してもらうことがフェアだと思うし、リスキーな行動をサーキットで起こす前に、僕らと率直に話し合うことがフェアなことだと思うんだ」
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