激闘続くレッドブルF1“以下”の2番手チーム争い。アストンマーチン、メルセデス、フェラーリの勢力図が入れ替わる理由とは?

 

 今季のF1では、レッドブルが独走状態の一方で、それ以下のメルセデス、アストンマーチン、フェラーリの2番手チーム争いが群雄割拠の様相を呈し、ここ数戦では勢力図がコロコロと入れ替わっている。
 このリザルトの乱高下にチームは困惑しているものの、サーキットの特性やタイヤ、車高などが関係しているようだ。
 ここまで9戦9勝のレッドブル勢に対して最も小さなタイム差でレッドブル以外のドライバーがレースを終えたのは、セーフティーカー出動で終わったオーストラリアGPや、最終盤にレッドブルのマックス・フェルスタッペンがファステストラップ狙いの追加ピットインを行なったオーストリアGPを除くと、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソがフェルスタッペンに9秒まで迫ったカナダGPだ。
 一方でスペインGPではメルセデスのルイス・ハミルトンがフェルスタッペンを追い回すシーンがあり、オーストリアGPではフェラーリがレッドブルに挑む筆頭チームとなった。このようにメルセデス、アストンマーチン、フェラーリのパフォーマンス差が拮抗している。
 オーストリアGPのレース後、メルセデスのトト・ウルフ代表は3チームの間でレースペースが大きく変動している理由が「分からない」として、「レッドブルでもセルジオ(ペレス)にはこのような波があり、唯一安定しているのは実際マックスだけだ」と語っている。
 イギリスGPを前にシルバーストンで語ったアロンソも同様の疑問を抱いていたが、彼はコース特性の違いを指摘している。
 スペインGPの舞台カタルニア・サーキットは高速かつスムーズなコースであるのに対し、カナダGPのジル・ビルヌーブ・サーキットは市街地コースに近いレイアウト。オーストリアGPのレッドブルリンクには高速コーナーとハードな縁石があり、そのふたつのサーキットの中間に位置しているのだ。
 アストンマーチンはオーストリアGPでアロンソが5位、チームメイトのランス・ストロールが9位となっており、ここでのレースペースについてアロンソは次のように語っている。
「僕らがモントリオールよりも遅かったのは間違いない」
「スペインも少しペースが悪かった。それについては僕らが確認したいと思っている。誰もが理解したいと思うだろうね」
「スペインでは、明らかにメルセデスが2番手チームで、レッドブルに挑んで接近していたと思う」
「カナダではアストンマーチンが2番目に速いチームで、ある意味マックスに挑めていた。そしてオーストリアではフェラーリがその位置につけていた」
「だから、ここ数戦はメルセデス、フェラーリ、アストンで全く異なるリザルトが出ている。弱点や悪いレース週末を避けるために、原因を理解する必要がある」
「でも現時点で明確な答えはない。僕としてはコース特性が原因だと思っている。それについて僕らはまだ調査しているところだ」
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