アルファロメオF1チームは7月24日、ストリーミング配信サイトの『キック（KICK）』とのパートナーシップを記念し、7月28〜30日に開催されるベルギーGP限定の特別カラーリングを発表した。バルテリ・ボッタスと周冠宇はキックのブランドカラーであるネオングリーンが目を惹くマシンでスパ・フランコルシャンに挑む。

　アルファロメオF1は2023年1月に、オンラインカジノとスポーツベットのプラットフォーム『ステーク』とタイトルスポンサー契約を結んだ。ただ、オンラインカジノ、ギャンブル、賭博サイトに対する世界的な広告規制が広がっていることから、広告規制のある国ではステーク傘下のライブ配信サイト『キック』のブランドを使用し、スポンサー活動を行っている。

　キックは新興ながら米国アマゾン傘下の『ツイッチ（Twitch）』などと比べても収益配分が高く、配信者の取り分は95％に及んだこともあり、サービス開始7カ月にもかかわらず全世界で1400万人以上のユーザー登録を集めている。また、キックはアルファロメオF1のEスポーツチームのタイトルスポンサーにも就任し、チームへのコミットメントを拡大している状況だ。

　ベルギーGPではアルファロメオF1のマシン『C43』に、キックのブランドカラーであるネオングリーンでエモーティコン（顔文字）、『95-5（95対5の収益配分の意味）』など、キックのブランド要素を強調するデザインが施される。また、ヘイローにはキックで活躍する著名人の名前も施されるという。また、この特別カラーリングは、F1公式ゲームタイトルの『F1 23』をプレイする全プレイヤーにも提供される。

　アルファロメオF1のチーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは「キックは創業以来、その分野で快進撃を続けており、彼らがスパでのレースに向け私たちのために作成したカラーリングは、彼らの哲学にも適合している。それは、他とは異なり、印象的であり、注目を集めるように設計されたものだ」とコメント。

「彼らがクリエイターに焦点を当てていることは、マシンのカラーリング自体にも非常に明確に示されているが、それは我々がチームを運営する手法とも似ている。我々の強さとプラットフォームの強さは、それに貢献する人々、つまり私たちの場合、トラックサイドや自宅に集うチームメンバーの強さに左右される」

「キックは世界におけるストリーミングを再定義し、そのイノベーションを我々のEスポーツチームにももたらし、今年のF1・Eスポーツプロチャンピオンシップに向けた野心的なプログラムも用意している。今週末も同様に、この破壊的なカラーリングで彼らの仕事を祝えることを嬉しく思う」